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4月13日の世界の昔話

イラスト 「愛ちん(夢宮愛)」 運営サイト 「夢見る小さな部屋」
トゥルーデおばさん
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アニメサイズ
Max 2880×2160
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投稿者 「すまいるきっき」 すまいるきっき
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投稿者 「日月 灯」 怖い話 朗読 日月 灯/異界への扉ch
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投稿者 「安眠ろーどくらぶ」
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制作: ユメの本棚

むかしむかし、あるところに、とってもわがままな娘がいました。
その娘がある日、両親(りょうしん)に言いました。

「わたし、トゥルーデおばさんの所に行くの。
人に聞いたんだけど、そこには珍しい物がたくさんあるんだって。
わたし、行ってみたくてしょうがないのよ」
娘の言葉に、両親はあわてて反対しました。

「なんて事を!
いいかい、トゥルーデおばさんは大変な悪人なんだよ。
とんでもない悪い事をしているんだ。
あんな所へ行ったら、二度と戻って来れなくなるから」

ところが娘は、親の言う事なんかまるで聞きません。


娘はそのまま、トゥルーデおばさんの所へ出かけて行ったのです。

やって来た娘を見るなり、トゥルーデおばさんが聞きました。
「お前は、どうしてそんなに青い顏をしているんだい?」
娘は震えながら、答えました。

「あたし、怖くって。おばさんの家のはしごで、まっ黒な人を見たのよ」
「それは、炭を焼く男さ」

「それから、まっ青な男も見たわ」
「それは、狩人(かりゅうど)だよ」

「その次に、血みたいにまっ赤な男に会ったわ」
「それは、獣(けもの)を殺す男だ」

「それに、この家の窓からおばさんは見えなくて、頭が火で燃えているオニが見えたの」
「そうかい、そうかい」

おばさんは、不気味に笑いました。

「お前は、魔女(まじょ)が化粧(けしょう)をするところを見ただけさ。わたしはお前が来るのを待っていたんだ。さあ、光っておくれ」


そう言うとトゥルーデおばさんは、魔法で娘を木の棒に変えてしまいました。

おばさんはその棒をつかむと、かまどの火にくべてしまったのです。

そして、うれしそうにつぶやきました。

「どうだい、明るいじゃないか」
おしまい
イラストレーターの愛ちん(夢宮愛)さんが、その後のお話しを描いています。
お気軽に、お立ち寄りください。
→ その後の『トゥルーデおばさん』
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