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10月11日の日本民話
(10月11日的日本民間故事)

金のもち

金のもち (健全普通話版)
金餈粑

日本語 ・日本語&中国語

むかしむかし、京の都に、貧乏ですが心のやさしい若者が住んでいました。
在很久很久以前、位於京都就有一個十分貧窮但卻有著善心的年輕人。

若者はとても信心深い人でしたので、毎月十八日には、必ず観音さまにお参りをしますし、また、時間があればあちらこちらのお寺にも、お参りをしていました。
年輕人對於自己的信仰是十分的虔誠、每逢月十八號這天、年輕人一定就是會去到寺廟內中將觀音菩薩給拜上一拜、若是這天悠閒、其餘的時間也是會在這個廟裡哪個廟裡走走串串呢。

さて、ある年の九月十八日。
行啦、現在就說說某年的九月十八。

若者は、いつものように観音さまにお参りをし、そして、お寺からお寺へとまわっている間に、都の東の山階(やましな)あたりまで来てしまいました。
年輕人於往常一樣、今天也是去拜拜觀音菩薩咯、來回於各個觀音廟穿梭的期間、就是在走至一條京都東山階的小道這塊時。

このあたりには、人家はあまりありません。
這是一條罕無人煙的小道、平時會過路的人也是很少。

人里離れた山道を歩いていると、五十歳ぐらいの男の人と出会いました。
可就是在這條道路上走著走著、年輕人是與一位看起來差不多是五十多歲的一個男子突然碰頭了。

ふと見るとその男の人は、つえの先に何かを引っかけています。
年輕人就看了一眼男子、頓時就發現了人家的手上是拿到了一根像捕蛇棍一樣的東西、而且棍子上還纏上了一根啥呢。

(なんだろう?)
(這啥玩意呀?)

若者が見てみると、それは一尺(いっしゃく→30センチ)ほどの、まだらのヘビだったのです。
待年輕又是仔細一瞧、這下看清楚了、那可不就是一根長長的有一尺那麼長的、蛇先生嗎。

そのヘビがつえの先で、ピクピクと動いているのでした。
就見現在的那根蛇先生是還在捕蛇棍上苦苦的掙扎著呢。

若者は思わず足をとめて、その男に声をかけました。
看到了這一幕後、年輕人當即就是停下了腳步、對著該名男子搭話了。

「もしもし、あなたはそのヘビを、どうするつもりですか?」
喂喂喂、這隻可憐的蛇先生、最後是會被你變成甚麼樣呢?

「ああ、これにはちょっとした使い道がありましてな」
嗯嗯、這個嘛、自然是有它的用途。

「そのヘビを殺すのですか? 生き物を殺すのは、良くない事ですよ。それに今日は十八日、観音さまの日です」
所以就是說蛇先生被會你給殺死吧?但是殺生是不好的事情、而且今天還是十八號、是觀音菩薩日呢。

ヘビを持った男は、じろりと若者の顔を見ると、ニヤリと笑いました。
男子聽到了這話、又看了年輕人一眼、隨即便就是大笑了起來。

「なるほど、今日は観音さまの日ですか。しかし観音さまも、ヘビより先に、まずは人間を助けるでしょうね」
是這樣嗎、今天是觀音菩薩日、但是觀音菩薩他老人家、比起我手中的這條小蛇、他更應該救助的難道不是我們人類嗎。

「えっ? それはどういうことで?」
誒?你說這話是甚麼意思呢?

「わしは長年、にょい(→説法のときにお坊さんの持つ、まごの手の変形したもの)を作っておるが、そのにょいにする牛の角を曲げるには、このような小ヘビの油がなくてはならんのです。わしはそのにょいをお金に代えて、暮らしているのです」
我呢、就是一位長年的捕蛇人、就需要靠著這些小蛇的蛇油才能救濟自己的貧苦日子呢、因為這蛇油呀、它是能有使牛角變軟彎曲的功效、就這樣呀、用蛇油加工好的牛角就又變成了一件上好的法器如意、到頭來呀、不都還是和尚們說法講經時手裡拿著的那柄嗎?不瞞你說、我就是專門做如意這門生意的呢。

「よく、わかりました。わたしも、ただでゆずってくれとは申しません。どうでしょう、わたしの着ている着物とヘビを、取り替えてはくれませんか?」
是這樣呀、那我也算是明白了、我是不會讓你白白的就放過這條蛇先生的、就用我身上的這件衣服、補償掉你的這個損失看可以嗎。

「うむ。まあ、取り替えてもよいでしょう」
這倒也是不虧、行呀、那我就跟你換。

そこで若者は着物を脱いで、男に手渡しました。
就這樣、年輕人現在是脫下了自己的衣服將其交與了眼前的男子。

そして男からヘビを受け取った若者は、男に尋ねました。
隨即得到了小蛇之後的年輕人也是對男子詢問起了。

「ところでこのヘビは、どこで捕ったのですか?」
這隻蛇先生剛剛是從甚麼地方把它給抓過來的呢?

「この少し先に、小さい池がある。そのそばで捕まえたのじゃ」
就在前方就一處小水池呢、我剛剛就是在那裡抓住的蛇。

男はそう答えると、どこかへ行ってしまいました。
男人說完了這話過後、也就自顧自的離開了。

若者はヘビを持って、教えられた池までやってきました。
此時的年輕人卻是來到了男子給自己指點的那處水池。

そして水草のしげっているところを見つけると、ヘビをそっと逃がしてやりました。
找到了水草茂盛的地方把手中的蛇先生是給放生了。

「もう、捕まるんじゃないよ」
記住咯、以後可要千萬小心不要讓自己再被抓了呀。

ヘビが水草のかげに隠れてしまうと、若者は安心して、またお寺のある方に向かって歩き出しました。
見蛇先生是遁入了水草之中後、年輕人這才安心的又去繼續的參拜自己的觀音廟去咯。

それから、しばらく歩いた頃、若者は道ばたに立っている、一人の少女に出会いました。
可這就沒走了多久、於路邊年輕人此時又是將一位姑娘給看見了。

年は十二、三歳で、きれいな着物を着た、とても美しい少女です。
姑娘年紀僅就在十二、三歲之間、身著的衣物都是特別的昂貴、而且人是也長得很好看的這種。

(こんな田舎で、こんな美しい少女に出会うとは)
(哇啊啊、竟然就是在這種鄉間、還能給我撞見如此貌美的少女)

若者はそう思いながら、だまって通り過ぎようとしました。
年輕人也就只是稍微看了一眼想了一想後、不做聲響的便準備路過了。

すると少女は、意を決したように若者を呼び止めました。
可這時的少女就在年輕人即將要與自己擦身的前一刻、先把年輕人是給喊停了。

「あの、もし、もし」
喂喂喂、那個、這個。

若者が振り返ると、少女は深く頭を下げて言いました。
年輕人扭了扭脖子、看向了少女、此時的人家已是扭扭捏捏深深把頭給低下去了。

「お呼び止めして、すみません。わたしは、あなたさまのおなさけ深い心がうれしくて、そのお礼を申しあげようと思い、ここで待っておりました」
把您給突然叫停真是不好意思、對不起、其實我呀、也就是想給你一份謝禮、因為你的一份慈悲、也是讓我在此地苦苦等候了多時的原因。

「お礼? お礼とは、何の事でしょう?」
謝禮?甚麼謝禮、我有幫助過你甚麼了嗎?

「はい、命を助けていただいたお礼です。わたしは家に帰ると、助けられた事をさっそく父と母に話しました。すると父と母は、ぜひお礼を言いたいから、すぐお連れするようにと申しました。それで、お迎えに来たのです」
有的呢、而且那是一份救命之恩、自我回到了家與父母親述說了這個事之後、他們都是要求要我來此、務必是要回饋了這一個恩情呢、還說他們也要想親自向你道謝、囑託了我、看是否能可把恩人給迎回了家、此時前來、正是這個目的呢。

(するとこの少女は、さっきの小さなヘビなのか?)
(難不成、眼前的這位少女竟然是剛剛的那隻被我放走的小蛇嗎)

若者は、少し怖くなりました。
年輕人現在稍微是有點不鎮定起來、心裡面有點怕怕的。

「それでは、あなたのご両親というのは、どこにいらっしゃるのですか?」
那那那、你的父母親現在都是在哪兒呢?

「はい、すぐそこです。さあ、ご案内いたします」
就在前面呢、很快就能到、現在就讓我來為你帶路吧。

少女はそう言うと、池の方へ歩き出しました。
少女這樣說完、步行朝著的竟又是剛剛池塘的方向了。

若者は仕方なく、少女について行きました。
年輕人心裡也沒啥譜、走一步算一步的跟過去得了。

池のそばまで来ると、少女は立ちどまって若者を振り返り、
真等就還回到了那個池塘邊上時、少女一個轉身是將頭朝向了年輕人。

「ここで、ちょっとお待ち下さい。すぐに戻ってまいりますから」
稍微的等等我個兩三分鐘吧、就在此地、我很快就會回來的。

と、言ったかと思うと、少女の姿が急に消えてしまいました。
少女說完這話後、竟就是在年輕人的眼前如煙散去不見了。

(どうしよう? このまま、逃げてしまおうか?)
(誒呀誒呀?這現在是叫我跑好還是等好呀、要不就趁著現在跑了吧?)

若者がそう思っていると、いつの間にか少女が現れました。
正到年輕人就還在躊躇時呢、很快的、少女都是又已經回來了。

「さあ、わたしの家にご案内いたします。大丈夫です。決して、恐ろしくはありません。もちろん、あなたさまにご迷惑もおかけしません。どうかしばらくの間、目をつぶっていて下さいませ」
行啦行啦、一切都已經準備完畢、現在就請閉上眼睛、放寬心的讓我為你帶路進入我家吧、放心放心、絕對不會讓你出事的、你也用不著害怕、來、現在閉眼吧。

若者は、言われた通りに目をつぶりました。
事情已經到了這一步、年輕人只有是閉起了眼睛依了人家了。

するとすぐに、少女が声をかけました。
又是沒過一下會兒、少女說話了。

「どうぞ、目を開けてください」
行啦、還請現在把眼睛給睜開吧。

若者が目を開けると、二人はいつの間にか、とても立派な門の前に立っていました。
睜眼一瞬、年輕人發現了、自己所處之地現早已不是原來的池塘、而是來到了一個十分富麗堂皇的大門之前。

「わたしについて、中へお入り下さい」
我給你帶路、跟著我進屋子吧。

少女と一緒に門をくぐると、中には立派な家が、いくつも建ち並んでいます。
與少女一起跨越了大門、發現這裡面就真是一個大宮殿呀、房屋一排排多的數不勝數了都。

その間を通って奥に入っていくと、正殿(せいでん)と思われるところに来ました。
等一路長驅直入來到這最深處後、想必這裡就肯定是正殿了吧。

それはまた一段と美しく、柱も床も壁も、いろいろの宝石で飾られています。
等來到了這正殿之後、裡面又是給高級起來了一層呢、無論是這柱子牆壁還有地板呀、裝飾起來的全都是五光十色的各種寶石珠玉呢。

やがて奥から、一人の老人が現れました。
很快呀、沒多久、簾子裡面的一位老人此時也是現了面。

年は六十歳ぐらいで、長い白ひげを生やし、美しい着物を着た立派な人です。
人家看上去差不多就是六十歲左右、長長的白鬍子、還有一身看上去就很華貴的衣裳呢。

「さあ、もっと奥の方にお通りください」
裡面還有地方呢、快點進來吧。

老人は若者を、上座(かみざ)へと通しました。
就這樣呀、現在年輕人是來到了席間、老人呢又是給年輕人讓去了上座。

「このたびは、何とお礼を申しあげてよいやら。あなたさまのおかげで、娘が命拾いをいたしました。申し遅れましたが、わたしは、ここの主人の竜王でございます」
承蒙閣下此回出手相助、讓我的女兒是能可撿回來了一條命呀、我呢、其實也就是管理著這處的主人、龍王、現在在此是像您道謝了呀。

老人はていねいに、頭を下げて言いました。
還真就別說、老人此時是低下了頭、對著年輕人說謝謝了。

「今日のお礼のしるしに、にょいの玉を差し上げたいと思いました。この玉を持っていれば、願いが何でもかなえられるのです。しかし日本の人は心が悪いから、お持ち帰りになっても、願いがかなえられるかどうか。それでその代わりの物をさしあげましょう。これ、そこにある箱を持ってきなさい」
說實話吧、我本想是贈出一塊如意寶玉、以來表示今日感激之情、如意寶玉、若是誰能持有它、那就是心想事成無願不達、可現在人心不古、如今地上的人類心性早就沒有了遠古時期的那份純樸、若是將此物讓你帶回、我怕是到時能不能起作用都是說不好呀、穩妥起見呀、閣下還是收下此物吧、就是在那邊的那一個小匣裡。

老人の声に、召使いがきれいなもようのついた箱を持ってきました。
老人話說到了這、身邊的侍從們也是連忙的給年輕人呈上來了一個精美的小匣子。

ふたをとってみると、中には金のもちが入っていました。
等人試著再把蓋子打開了後、裡面放著的則是一枚黃金的餈粑呢。

大きさは、三寸(さんすん→約9センチ)ぐらいです。
金餈粑的大小差不多就是三寸左右。

老人はそのもちを取り出すと、手で半分に割り、残りの半分をもとのように箱におさめました。
老人演示著取出了金餈粑、用手是撕下了半張、而另外的半張則又是放回了要給年輕人的那個小匣之中了。

そして、
然後呀。

「これは、一度に使ってはいけません。必要な時に必要なだけを切ってお使いになれば、一生、お金に困るような事はないでしょう」
記住咯、不能一次給它直接就霍霍完了、必要的時刻就撕下你需要的那一點、若是這樣呀、至少你的一生是不會在遭到錢財所困咯。

と、言って、その箱を差し出しました。
說完後、便把箱子是交與年輕人之手了。

「ありがとうございます。きっと、大切にいたします」
感激不盡、這個寶貝、我定會珍重著使用它的。

若者が礼を言うと、少女が言いました。
年輕人這邊呢就也是說出了道謝的話、此刻的少女。

「元の場所へお送りいたしますから、しばらく目をつぶっていてください」
好啦、那現在就還請再閉起雙眼、讓我再次會你送回原來的地方吧。

そして目をつぶったかと思うと、もう、元の池のそばに帰っていました。
就是在年輕人閉上了雙眼後睜開的一瞬、恍惚間回過神來、眼前的景象就又是那個池塘邊了。

「わたしは、ここで失礼いたします。今日の事は、いつまでも忘れません。本当にありがとうございました」
好啦、那就不好意思、我這邊也就先走了呢、今天所發生的一切、我都會牢牢的記住在心裡、還有、最後再謝謝你啦。

そう言ったかと思うと、少女の姿は消えていました。
少女說完了這話、年輕人再一回神、此時的池塘邊哪還有甚麼人、就只剩下自己孤零零的一個了。

さて、若者が家に帰ってくると、家の人はもちろん、近所の人たちもびっくりして口々に尋ねてきました。
行啦、後來就說說年輕人他回到了自己的家、無論是自己的家人還到附近的鄰居們、一個個全都是在跟年輕人打聽著。

「今まで、どこでどうしていたんだ?」
你這段時間可都是去到了甚麼地方呀?

「お寺にお参りすると言って家を出たまま、何年も帰って来ないので、死んでしまったかと思っていたよ」
你說你去廟裡拜觀音、這拜呀拜呀、好幾年了就都沒有看見你一個影了、所有人這都是以為你已經死了呢。

これには、若者の方がびっくりです。
這話給年輕人說的、人家自己也是納悶的十分吃驚。

竜王のところにいたのは、ほんの短い時間でしたが、それが家を出てから、もう何年もたっていたのです。
自己只是去到了龍王的那兒一小會、沒有想到就是如此短暫的那麼一點時間、原本世界的自己竟是已然離家了好幾年。

(まるで、浦島太郎だ)
(簡直就是浦島太郎呢)

若者は、だれにも竜王のご殿に行った事は話しませんでした。
當然、關於自己的此行、也就是內心的這個秘密、年輕人是沒有跟任何人說起。

そして、お金のいる時には金のもちを切って、必要な物を買いました。
然後呀、就是當初的那一個金餈粑、沒錢的時候就切一點下來花花、買點必要的所需。

不思議な事にこのもちは、いくら切っても、次の日には元の大きさに戻っていました。
就說說這個金餈粑吧、它的神奇之處就是在於你當天是無論的怎麼切、只要還留下了一點、那二天它都是會恢復成原本的大小呢。

こうして貧乏な若者は、すっかり大金持ちになり、一生を裕福に暮らす事が出来ました。
拜其所賜、當初很是貧窮的年輕人、瞬間就是給自己鹹魚翻了身、轉眼就成為了一位有錢的大老爺、過起了這悠閒愜意的生活後半生無憂啦。

やがて月日がたち、若者も老人になってしまいました。
直到了多少年過去後、當初的年輕人也也是成為了後來的老爺爺啦。

そして死んでしまった時、金のもちは、ふっと消えてしまったそうです。
最後的彌留之時、伴隨著老爺爺的死、長久的那個陪伴著自己的金餈粑也是突然消失不見、就這樣、老爺爺是帶著他自己的那份秘密永遠的入土為安了。

おしまい
结束

↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓

金のもち
金粑粑

むかしむかし、京の都に、貧乏ですが心のやさしい若者が住んでいました。
到好久以前、京都住到條好窮但是心慈的年輕人。

若者はとても信心深い人でしたので、毎月十八日には、必ず観音さまにお参りをしますし、また、時間があればあちらこちらのお寺にも、お参りをしていました。
年輕人信佛、每月十八這個日子必會去拜觀音、平日若是有閒也是這個廟那個廟去參拜。

さて、ある年の九月十八日。
這就講有年的九月十八。

若者は、いつものように観音さまにお参りをし、そして、お寺からお寺へとまわっている間に、都の東の山階(やましな)あたりまで来てしまいました。
年輕人一如既往的跑進觀音廟、完了之後又是這個廟哪個廟去訪、途中這就步上了山路。

このあたりには、人家はあまりありません。
這路上就㫘看到甚麼人、是條人煙稀少的地方。

人里離れた山道を歩いていると、五十歳ぐらいの男の人と出会いました。
幾腳路一走、和一條五十歲左右的男的碰了頭。

ふと見るとその男の人は、つえの先に何かを引っかけています。
仔細看男的提到手杖、而上面確是盤到條甚麼東西。

(なんだろう?)
年輕人好生觀察。

若者が見てみると、それは一尺(いっしゃく→30センチ)ほどの、まだらのヘビだったのです。
發現上面一條小蛇繞到的。

そのヘビがつえの先で、ピクピクと動いているのでした。
還到上面活蹦亂跳的彈啊彈。

若者は思わず足をとめて、その男に声をかけました。
年輕人看到這幕、就停下腳步對到男的搭話。

「もしもし、あなたはそのヘビを、どうするつもりですか?」
問他準備幫這條蛇怎麼搞。

「ああ、これにはちょっとした使い道がありましたな」
男的講自己自有用途。

「そのヘビを殺すのですか? 生き物を殺すのは、良くない事ですよ。それに今日は十八日、観音さまの日です」
你準備幫他殺了去是吧?但是殺生不是甚麼好事、況且今天是十八、這天又是觀音日。

ヘビを持った男は、じろりと若者の顔を見ると、ニヤリと笑いました。
男的看到年輕人講的話頓時一笑。

「なるほど、今日は観音さまの日ですか。しかし観音さまも、ヘビより先に、まずは人間を助けるでしょうね」
那你講這觀音是以救人為先還是救蛇為先?那他救了蛇救不救這被蛇吃了的老鼠啦?

「えっ? それはどういうことで?
怎麼講?

「わしは長年、にょい(→説法のときにお坊さんの持つ、まごの手の変形したもの)を作っておるが、そのにょいにする牛の角を曲げるには、このような小ヘビの油がなくてはならんのです。わしはそのにょいをお金に代えて、暮らしているのです」
這殺業又豈非不是由你們而起?法器以白犀角為首、牛角賤之、為成如意貢僧人顯貴、這使牛角彎曲之物正是我仗上這蛇油、你勸我放手、但讓我吃這口飯的人、又怎不是教導你莫去殺生的人啦。

「よく、わかりました。わたしも、ただでゆずってくれとは申しません。どうでしょう、わたしの着ている着物とヘビを、取り替えてはくれませんか?」
那這麼到、我用衣服換你這根蛇油、這麼你也不虧。

「うむ。まあ、取り替えてもよいでしょう」
順便你。

そこで若者は着物を脱いで、男に手渡しました。
年輕人脫了紗、男的手上一交。

そして男からヘビを受け取った若者は、男に尋ねました。
隨後年輕人還多問了一句。

「ところでこのヘビは、どこで捕ったのですか?」
這蛇是哪裡來?

「この少し先に、小さい池がある。そのそばで捕まえたのじゃ」
前面的水池裡面抓到的水蛇。

男はそう答えると、どこかへ行ってしまいました。
回答完別個問題男的也是動身離去。

若者はヘビを持って、教えられた池までやってきました。
而年輕人則是到了水池的所在。

そして水草のしげっているところを見つけると、ヘビをそっと逃がしてやりました。
逽了個隱秘地放走了這條蛇。

「もう、捕まるんじゃないよ」
最後還叮囑蛇莫再讓人捉了去。

ヘビが水草のかげに隠れてしまうと、若者は安心して、またお寺のある方に向かって歩き出しました。
看到蛇遁入水中不見了去、年輕人也是了卻了一樁心事、繼續去訪自己的寺廟。

それから、しばらく歩いた頃、若者は道ばたに立っている、一人の少女に出会いました。
兩踋路一走、途中一條少女粼立。

年は十二、三歳で、きれいな着物を着た、とても美しい少女です。
看起來好年幼、才十一二三、穿的也是一身好的、人也好看。

(こんな田舎で、こんな美しい少女に出会うとは)
估計是那屋有錢人的女、不曉得到這鄉邊怎麼碰到了。

若者はそう思いながら、だまって通り過ぎようとしました。
也是講稍微看一眼、這就要準備過路的時候。

すると少女は、意を決したように若者を呼び止めました。
別個是突然搭話了。

「あの、もし、もし」
先是喊了一下年輕人。

若者が振り返ると、少女は深く頭を下げて言いました。
年輕人腦鬠一回對到女了看了起來。

「お呼び止めして、すみません。わたしは、あなたさまのおなさけ深い心がうれしくて、そのお礼を申しあげようと思い、ここで待っておりました」
女的莫名奇妙講了一些、講甚麼年輕人對自己有天大的恩情、所有才到這裡準備等別個過路。

「お礼? お礼とは、何の事でしょう?」
你講要報恩?報甚麼恩?

「はい、命を助けていただいたお礼です。わたしは家に帰ると、助けられた事をさっそく父と母に話しました。すると父と母は、ぜひお礼を言いたいから、すぐお連れするようにと申しました。それで、お迎えに来たのです」
救命之恩、我平安回去之後幫這事講起了父母聽、他們又喊我回來講一定要報這條恩情。

(するとこの少女は、さっきの小さなヘビなのか?)
若者は、少し怖くなりました。
年輕人想半天不明所以、突然感覺這莫是剛剛那條蛇啦、駭出一身冷汗。

「それでは、あなたのご両親というのは、どこにいらっしゃるのですか?」
再問別個父母是哪裡人、到甚麼地方。

「はい、すぐそこです。さあ、ご案内いたします」
小女兒就講自己帶路、好近。

少女はそう言うと、池の方へ歩き出しました。
兩踋路這又往池子繞回去了。

若者は仕方なく、少女について行きました。
年輕人㫘法這也就先跟啦。

池のそばまで来ると、少女は立ちどまって若者を振り返り、
到了地、女了轉過頭過先交待年輕人。

「ここで、ちょっとお待ち下さい。すぐに戻ってまいりますから」
喊別個稍微等一下、自己馬上就來。

と、言ったかと思うと、少女の姿が急に消えてしまいました。
人過就直接消失不見了去。

(どうしよう? このまま、逃げてしまおうか?)
年輕人是過更加虛了、心想這莫不是現在跑了上算。

若者がそう思っていると、いつの間にか少女が現れました。
就準備兩踋抹油的時候、別個人又現身了。

「さあ、わたしの家にご案内いたします。大丈夫です。決して、恐ろしくはありません。もちろん、あなたさまにご迷惑もおかけしません。どうかしばらくの間、目をつぶっていて下さいませ」
估計也是看出了別個的恐慌、先講了好多的好話幫人安撫了落去、要別個放心、這就又讓人閉眼、講馬上就出發了。

若者は、言われた通りに目をつぶりました。
年輕人按照交待幫眼睛一閉。

するとすぐに、少女が声をかけました。
「どうぞ、目を開けてください」
等小女兒喊自己開眼的時候就過已經到邊了。

若者が目を開けると、二人はいつの間にか、とても立派な門の前に立っていました。
眼睛一開、兩人過就又處一座宮殿的門前了。

「わたしについて、中へお入り下さい」
跟我進屋。

少女と一緒に門をくぐると、中には立派な家が、いくつも建ち並んでいます。
年輕人這就跟到別個屁股後面一路尾隨、發現這地方真是廣、這裡那裡建的都是屋。

その間を通って奥に入っていくと、正殿(せいでん)と思われるところに来ました。
冬拐八拐、拐到最裡面的正殿了。

それはまた一段と美しく、柱も床も壁も、いろいろの宝石で飾られています。
這裡面又是更加的不同了、個個地方都是鑲金加上玉石的裝飾。

やがて奥から、一人の老人が現れました。
屋裡簾子後頭這又出來一條老杆子。

年は六十歳ぐらいで、長い白ひげを生やし、美しい着物を着た立派な人です。
看歲數估計六十也有了、頭髮是白完了、一身華貴的衣裳身上一披。

「さあ、もっと奥の方にお通りください」
這就幫年輕人還往裡屋開始邀。

老人は若者を、上座(かみざ)へと通しました。
到了內室、招待了年輕人上座。

「このたびは、何とお礼を申しあげてよいやら。あなたさまのおかげで、娘が命拾いをいたしました。申し遅れましたが、わたしは、ここの主人の竜王でございます」
談正事了、問年輕人怎麼答謝才好啦、救了自己的女、眼前人則正是這裡的龍王。

老人はていねいに、頭を下げて言いました。
樣子也和善的講起自己的想法了。

「今日のお礼のしるしに、にょいの玉を差し上げたいと思いました。この玉を持っていれば、願いが何でもかなえられるのです。しかし日本の人は心が悪いから、お持ち帰りになっても、願いがかなえられるかどうか。それでその代わりの物をさしあげましょう。これ、そこにある箱を持ってきなさい」
講本來是想讓你取塊如意走、但現在人的心性較遠古之前已退化好多、就算是許了願這都不一定能成哦、那裡裝到個箱子、你過取那條上算。

老人の声に、召使いがきれいなもようのついた箱を持ってきました。
龍王講完這話、箱子也是被家丁擺到面前來了、看外觀就是條寶箱。

ふたをとってみると、中には金のもちが入っていました。
開蓋、裡面放到條金粑粑。

大きさは、三寸(さんすん→約9センチ)ぐらいです。
兩口就幹完那麼大個。

老人はそのもちを取り出すと、手で半分に割り、残りの半分をもとのように箱におさめました。
龍王取出粑粑、兩個手撕了一半、另外一半又收回箱中。

そして、
「これは、一度に使ってはいけません。必要な時に必要なだけを切ってお使いになれば、一生、お金に困るような事はないでしょう」
要就撕一半、反正怎麼都要跟自己留點、莫完全用完起來、這麼到你過也後半輩子無憂了。

と、言って、その箱を差し出しました。
當場演示了一遍之後龍王幫年輕人交待了箱子

「ありがとうございます。きっと、大切にいたします」
年輕人就道了謝。

若者が礼を言うと、少女が言いました。
「元の場所へお送りいたしますから、しばらく目をつぶっていてください」
這時、小女兒也喊年輕人閉眼了、講要送別個上岸。

そして目をつぶったかと思うと、もう、元の池のそばに帰っていました。
等再一開眼、人過又是回到池邊了。

「わたしは、ここで失礼いたします。今日の事は、いつまでも忘れません。本当にありがとうございました」
そう言ったかと思うと、少女の姿は消えていました。
女兒跟年輕人表達了自己最後的謝意、也是講永世不忘、這也過徹底不見了。

さて、若者が家に帰ってくると、家の人はもちろん、近所の人たちもびっくりして口々に尋ねてきました。
但這過等人到了屋、不管是鄰居還是屋裡人都一個個潽上來追到問。

「今まで、どこでどうしていたんだ?」
問這麼久時間連個音訊都㫘得、這人是跑哪裡去了。

「お寺にお参りすると言って家を出たまま、何年も帰って来ないので、死んでしまったかと思っていたよ」
你講你去廟裡面拜、那麼幾年也㫘看你出來過啊、這連喪事都跟你辦好了。

これには、若者の方がびっくりです。
這過就年輕人驚訝了。

竜王のところにいたのは、ほんの短い時間でしたが、それが家を出てから、もう何年もたっていたのです。
自己就這麼一下、外面都已經是恍若隔世了。

(まるで、浦島太郎だ)
還真讓自己親自當了回浦島太郎。

若者は、だれにも竜王のご殿に行った事は話しませんでした。
而年輕人對自己此行是閉口不提。

そして、お金のいる時には金のもちを切って、必要な物を買いました。
回到屋、等到㫘錢的時候就撕一點金粑粑、買點物資回來。

不思議な事にこのもちは、いくら切っても、次の日には元の大きさに戻っていました。
也是講跟自己留點、省到省到用、但後面發現這盒中粑粑是神奇、不論撕去好多、這第二日都會恢復原貌。

こうして貧乏な若者は、すっかり大金持ちになり、一生を裕福に暮らす事が出来ました。
搞到這條秘密印鈔機、確實是也後半生無憂了。

やがて月日がたち、若者も老人になってしまいました。
日子久了、人也老了去、變成條老杆子啦。

そして死んでしまった時、金のもちは、ふっと消えてしまったそうです。
等到人入土徹底死了去、這粑粑也是瞬間消失、和主人的秘密一起埋葬了去。

おしまい
结束

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