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7月16日の日本民話
(7月16日的日本民間故事)
のぎよけ大師

のぎよけ大師 (健全普通話版)
取刺大師

日本語 ・日本語&中国語

むかしむかし、ある浜辺に、関五左衛門(せきござえもん)という、貧乏な男が住んでいました。
在很久很久以前的一處海邊、就有住著這麼一個叫做關五左衛門的十分貧窮的男子。

その五左衛門の家に、旅の途中のお坊さんがやってきたのです。
然後就有一天呀、就在這樣的左衛門家門口是來訪的一位雲遊僧。

「すみませんが、今夜一晩、あなたの家に泊めてくださいませんか?」
這位施主打攪了、請問我今晚能否在你家借宿一晩呢。

すると五左衛門は、ニッコリ笑い、
這時的左衛門也是釋出了善意、臉上微微的一笑後。

「これはこれは、お坊さま。貧乏で大したもてなしも出来ませんが、どうぞお泊まりください」
可可可、這、大師傅呀、我家裡窮、你若是不介意願意將就的話那就還請進吧。

と、こころよくお坊さんを家の中に入れると、自分が食べるはずのご飯でお坊さんをもてなしました。
就這樣呀、左衛門是好心的將人放入了家中、本來已經做好的那一碗自己飯、現如今見來了客人也是讓人家給先吃了。

さて、それから数日後の事です。
行了、也就是這麼的一個插曲、可就是幾日之後呀。

晩ごはんを食べていた五左衛門の息子が、魚の骨をのどに刺して苦しみ出したのです。
左衛門和兒子還在家中一起吃著晚飯呢、突然就是兒子一聲痛苦的叫喚、好傢伙是喉嚨裡給魚刺卡了。

「しっかりしろ、大丈夫か?!」
喂喂喂、你沒事吧!?先鎮定、不要慌。

五左衛門が息子ののどを見てみても、骨はどこにも見あたりません。
左衛門這就又趕緊的讓兒子張嘴讓自己看看喉嚨呀、但這喉嚨裡東瞧西瞧的也沒看見刺到底是給卡哪兒了呀。

しかし息子は苦しさのあまり、ぐったりしてしまいました。
但兒子說自己就是痛呀、還在哪兒一臉痛苦的叫喚呢。

「どうすれば、どうすればいいのだ?!」
誒呦我的個媽呀、現在到底是要叫我如何是好呀!?

五左衛門がおろおろしているところへ、この前のお坊さんが突然現れました。
就是左衛門已經不知道要怎麼辦的時候、突然自己的身邊是出現了一名和尚、這不人就是前幾天的那位大師傅嗎。

「何やら良くない気配を感じて戻ってきたが、息子さんがのどに骨を刺しているのか。
我在路上已經走了很遠、可心頭就是突然一緊呀、感覺是有事發生、放心不下這就又回來了、我瞧你家這個樣子、是你兒子現在給魚刺把喉嚨卡了?

よしよし、わたしがおまじないをしてあげよう。
別著急別著急、我這就立馬的給你使個法術解解困。

すまないが、水をくんで来てくださらんか」
所以說這你家的水在哪兒呢、麻煩先給我弄點來吧。

「はっ、はい」
好的好的、馬上。

五左衛門が言われた通り手おけに水を入れてくると、お坊さんは持っていたおわんに水をそそいで、その上に、はしを十文字に置いたのです。
左衛門急的直接就是將水桶一提跑到了這大師傅前面、只見現在的法師是自懷中將自己的碗筷一掏、先是將碗中注水、後又是用筷子十字交差的在碗上一叩。

そしてお経の様なものを唱えながら、息子の口へそのはしの間から水を注いで飲ませました。
放完後這嘴巴裡面就又是搗鼓起了一段段的經文、也就是這個時候大師傅是取起了水碗對著兒子嘴裡猛然一灌、只見碗中的清水就那樣順著那筷子的交差處落入了兒子的口中。

すると不思議な事に、ぐったりしていた息子が
也就是這麼一下子呀、一直是苦不堪言的兒子。

『ごほん』とせきをして、のどに刺さっていた大きな骨がポロリと出てきたのです。
隨著一聲劇烈的咳嗽聲、一塊巨大的扎入了兒子喉嚨裡面的魚骨也就這樣被吐出來了。

のどに刺さっていた骨が取れた息子は、すぐに元気になりました。
魚刺就是這樣被順利的取出、很快人家就是一副滿臉輕鬆的模樣一點也不難受了。

「ありがとうございます。本当に、ありがとうございます」
感覺大師啊、真的十分感覺大師呀。

何度も何度もお礼を言う五左衛門に、お坊さんはにっこり微笑んで言いました。
現在則是身為人父的左衛門在那一個勁的對著人家大師傅述說著感激呢、此時的大師也是一臉笑意的說道了。

「五左衛門さん。こちらこそいつかのご親切を、まことにありがたく思っています。
這位施主呀、其實一開始這該感激的就是我才對、承蒙了那日你的款待難道不是嗎。

そのお礼に、この木像と、のぎよけのおまじないを教えましょう」
這點舉手之勞不足掛齒、為寥表心意這個木像就請你收下吧、還有呀這取刺之法現今我也知會與你。

そう言ってお坊さんは五左衛門に木像を渡し、のぎよけのおまじないを詳しく教えてくれました。
就這樣呀、法師說是要報人一食一宿之恩給了人家一個木像、還外帶了一個自己的取刺秘術又詳細的說給了人家聽。

そしてお坊さんはみんなが見ている前で川の飛び石に飛び乗り、そのまま煙のように姿を消したのです。
臨行時又是十八相送、沿路的一路上又是跟來了不少聽到了風聲的村民、最後只見大師是來到了一條河流之前、一步步樹輕快的蹬了幾下過河的石踏後、是飛也似的不見了影。

「あのお坊さまは、きっと弘法大師さまじゃ」
那位大師傅我看一定就是這傳聞中的弘法大師準沒錯了。

心を打たれた五左衛門さんは、この村に大師堂を建てると、もらった木像をおまつりしました。
內心是被人家深深打動的左衛門、後是在村子裡自己籌辦打造一個大師堂、就在這兒是將大師傅給與自己的那個小木像也供奉了其中了。

そして、のどに小骨が刺さった人や目にのぎ(→イネ科の植物の花にある針のような突起)が入った人がいると、五左衛門はこのお堂で教えてもらったのぎよけのおまじないをしてやり、多くの人を助けたそうです。
在那之後呀、村子裡還是有著不少的人會不小心的給魚刺卡住、要不就是上山砍柴時不小心給荊棘扎入肉裡或入了眼、但就是幸虧是有了村子裡面的這個大師堂、依靠著人家的那個取刺秘方呀、那還真是幫助了村子裡面的不少人呢。

やがて村人たちは、弘法大師のことを『のぎよけ大師』と呼ぶようになりました。
最後也是得到了大家的認可、人家也就是將這弘法大師是給直接改叫成取刺大師了。

そして弘法大師が足をかけて姿を消した石が『大師ふみどめの石』として、今でもお堂の中に残っているそうです。
又據說當時十八相送、大師最後不見人影時踩上的那些塊石踏、也是給人拆了塊下來給放到了大師堂中供奉了起來、而這給大師踩過的寶貝石踏、就叫它大師的踏石了。

おしまい
结束

↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓

のぎよけ大師
喉嚨卡刺

むかしむかし、ある浜辺に、関五左衛門(せきござえもん)という、貧乏な男が住んでいました。
到好久以前、河頭、関五左衛門這麼一條窮人住到的。

その五左衛門の家に、旅の途中のお坊さんがやってきたのです。
這天就又來了條討米的和尚、比左衛門還要窮。

「すみませんが、今夜一晩、あなたの家に泊めてくださいませんか?」
準備還講到左衛門屋裡歇一腳。

すると五左衛門は、ニッコリ笑い、
左衛門這就講了。

「これはこれは、お坊さま。貧乏で大したもてなしも出来ませんが、どうぞお泊まりください」
歇就歇、但你看我屋裡也就這樣子、你要來就來。

と、こころよくお坊さんを家の中に入れると、自分が食べるはずのご飯でお坊さんをもてなしました。
本來就只一碗飯、現在過也讓起法師了。

さて、それから数日後の事です。
這就幾日後。

晩ごはんを食べていた五左衛門の息子が、魚の骨をのどに刺して苦しみ出したのです。
左衛門和兒一起吃晚飯、今天晚上𤏪魚、這就兒兩筷子一挑、魚刺卡喉嚨了。

「しっかりしろ、大丈夫か?!」
人就一下好不舒服。

五左衛門が息子ののどを見てみても、骨はどこにも見あたりません。
喊兒張嘴講自己取、但是硬是邏不到刺到甚麼地方。

しかし息子は苦しさのあまり、ぐったりしてしまいました。
這兒又到那裡叫啊叫、左衛門這人就好作急。

「どうすれば、どうすればいいのだ?!」
不曉得要怎麼辦。

五左衛門がおろおろしているところへ、この前のお坊さんが突然現れました。
突然、幾天前那條法師不曉得怎麼得就進屋了。

「何やら良くない気配を感じて戻ってきたが、息子さんがのどに骨を刺しているのか。
講他來。

よしよし、わたしがおまじないをしてあげよう。
すまないが、水をくんで来てくださらんか」
這就要左衛門幫自己打下手、先取點水過來。

「はっ、はい」
左衛門這就快去。

五左衛門が言われた通り手おけに水を入れてくると、お坊さんは持っていたおわんに水をそそいで、その上に、はしを十文字に置いたのです。
水這就進了碗、碗上又是十字交差筷子一重。

そしてお経の様なものを唱えながら、息子の口へそのはしの間から水を注いで飲ませました。
法師這就開始念咒了、又幫筷子按到碗上幫水往兒嘴巴裡面灌。

すると不思議な事に、ぐったりしていた息子が『ごほん』とせきをして、のどに刺さっていた大きな骨がポロリと出てきたのです。
這就兒一聲咳、魚刺一吐、出來了。

のどに刺さっていた骨が取れた息子は、すぐに元気になりました。
人一下好高興。

「ありがとうございます。本当に、ありがとうございます」
連忙對到法師拜。

何度も何度もお礼を言う五左衛門に、お坊さんはにっこり微笑んで言いました。
三番五次的道謝、這和尚也就笑眯眯的講。

「五左衛門さん。こちらこそいつかのご親切を、まことにありがたく思っています。
自己也是上次虧了左衛門、不過作了個順水人情。

そのお礼に、この木像と、のぎよけのおまじないを教えましょう」
你屋住河頭、這以後也要被魚刺卡到的、我這就幫這條法子講起你聽、這個小菩薩你也留到。

そう言ってお坊さんは五左衛門に木像を渡し、のぎよけのおまじないを詳しく教えてくれました。
和尚過了左衛門一個小木菩薩、又講起自己這取刺的方法。

そしてお坊さんはみんなが見ている前で川の飛び石に飛び乗り、そのまま煙のように姿を消したのです。
最後也是講送別個一程、這就到了河口、一葦過江、人就那麼漂不見了。

「あのお坊さまは、きっと弘法大師さまじゃ」
船老闆就心想法師如此神通、肯定就是弘法大師㫘錯了。

心を打たれた五左衛門さんは、この村に大師堂を建てると、もらった木像をおまつりしました。
左衛門因此事故、到村裡修了個佛堂、又雕了尊佛像、敬到的。

そして、のどに小骨が刺さった人や目にのぎ(→イネ科の植物の花にある針のような突起)が入った人がいると、五左衛門はこのお堂で教えてもらったのぎよけのおまじないをしてやり、多くの人を助けたそうです。
這就讓被魚刺卡的人吃醋、有的人好了、有的人就㫘好、但試的人多這好的人就也多、這信的人也就有了。

やがて村人たちは、弘法大師のことを『のぎよけ大師』と呼ぶようになりました。
後面這條魚村就幫弘法大師喊成取刺法師了。

そして弘法大師が足をかけて姿を消した石が『大師ふみどめの石』として、今でもお堂の中に残っているそうです。
這就最後大師離去的時候、踋踏的那塊嵒頭、就當留個口實、幫他往廟裡面一移、當寶了。

おしまい
结束

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