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10月4日の日本民話
(10月4日的日本民間故事)

ハチとアリ
換下子
・日本語 ・日本語&中国語
むかしむかし、男鹿半島(おがはんとう→秋田県)には虫たちの国があり、その国にきれいなハチが住んでいました。
到好久以前的男鹿半島、這裡面有條蟲之國、住到條美人蜂。
ハチは自分の羽(はね)を見て、うっとりしました。
這美人蜂最關心的是、過就是梳理自己那二個羽毛。
「おらの羽は、なんてきれいんだろう。日の光にすかすと、虹の様にきれいなしまもようが出来る。おらはこの村で、一番美しいんじゃ」
而且是十分的自戀、覺得自己其實他們村的村花。
ある日、ハチはどろんこになって働いているアリのところへ飛んできて、こう言いました。
這就蟲國住到還有螞蟻、這螞蟻就被女王吩咐去礦井挖煤、增產報國。
「毎日毎日、ごくろうじゃのう。でも働くばかりじゃなくて、たまには海でも見てゆっくり休んではどうじゃ?」
美人蜂這天就飛到螞蟻的所在、看到別個是一臉黑、滿鼻子的灰、講你們這些礦工還真是幸苦啊、我帶你去看下海散下心啊?去吧?
「海? 海ってなんだ?」
海是個甚麼卵哦?
「おや? アリさんは、海を知らんのか? まあ、何と言えばいいのか。海は塩からい水が青く光っていて、ザブーン、ザブーンと波打ってるところさ」
海就是你流出的汗全部匯聚到一起、而那裡㫘的土地。
「ザブーン、ザブーンか。おもしろそうだな」
只能看到搖曳的波浪。
「そうとも。それからな、その海に何がいると思う?」
而且裡面也和地上一樣有生命住到的、你猜是甚麼?
「さあ、知らねえ」
我不曉得。
「さかなだよ。さかながいるんだ」
是魚。
「さ・か・な?」
魚又是甚麼卵?
「なんだ、さかなも知らんのか。さかなはな、すっごくおいしい食べ物なんだ」
魚都不曉得啊、這麼跟你講、魚好吃了個卵脬翻天、是飯、曉得吧?
「へーっ、そんなにおいしいのなら、食ってみたいな」
那我也想試下子這魚是甚麼味道的了。
「だがな、おらのこの美しい羽なら海までひとっ飛びじゃが、アリさんにはちょっと無理じゃな」
可惜你去不了、我有翅膀可以飛、你又有甚麼啦?你看我的翅膀這麼乖、可惜你㫘得。
「大丈夫。アリは足が丈夫なのがじまんだから、ちゃんとハチさんについていくよ」
那我走過去就是了、你稍微飛慢點、跟我帶下子路咯。
「よし、じゃあ、ちゃんとついてこいよ」
「わかった!」
那你就跟到我來啦。
曉得了。
アリは空を飛ぶハチを、必死で追いかけました。
やがて一足先に海に着いたハチは、海につき出ている岩の上でひと休みです。
蜂子這就天上飛、螞蟻就到地上趕、這就終於到了邊、蜂子飛到塊海岩上面一歇。
「ああ、海はいつ来ても気持ちがいいな。・・・おや?」
海風吹起來好舒服啊。
ハチは岩のまわりを泳いでいる、ニシンのむれを見つけました。
蜂子這就正看風景的時候、一排魚群過了路。
「ニシンじゃねえか。よしよし、一番大きいのを取ってやる。・・・今だ!」
是鯡魚!這下好傢伙了、我要搞條最大的上來!
ハチは飛びはねたニシンをつかまえると、お尻のハリでチクリとさしました。
蜂子這就飛到鯡魚邊上、用屁股上面的針頭這就一據。
「よし、つかまえたぞ!」
魚這就過一麻、好傢伙、慢慢拖上岸了。
そのころアリは、やっと海に到着しました。
蜂子剛搞得魚、這就螞蟻也是後踋終於趕來了。
「こいつが海か。海って、でっかいなー」
等真正看到了海也是馬上開始驚呼。
アリが感心していると、波にのって飛び出した大きなタイが空中へ投げ出されて、アリの目の前にドスンと落ちました。
這就驚濤拍浪、看到浪花裡面一條大紅鯛往海面上一躍、好啦、這一下過自己跳上岸了、還就是到螞蟻眼前、到原地到處彈。
そこへ、ニシンを持ったハチが飛んできました。
同時、蜂子也提到鯡魚過來了。
「おーい、アリさん、やっと来たんだな。あんまり遅いんで、おらはもうニシンをつかまえたぞ。見てみろ、この大きなニシンを。・・・うん? ややっ、アリさん、これはなんともでっかいタイだな」
螞蟻你還真過來了啊、我都先來一陣了、你看這還是我剛搞得的大鯡魚、唉!?這是甚麼傢伙哦!怎麼這麼大條大紅鯛!你捉的啊?
「これは、タイというのか?」
這東西喊鯛?
「そうだ。タイはさかなの王さまで、味は天下一品じゃ」
是啊、鯛是魚王啊、最好的海魚。
「そうか、それはありがたい。ところで、ハチさんが持っているそのさかなは?」
那這好傢伙啊、第一次來就運氣這麼好啊、哦、對了、蜂子你提過來的這傢伙是甚麼哦?
「これか? これはニシンじゃ。アリさんがあんまりおそいんで、先につかまえたんだ」
我這條是鯡魚、緊等你不來我就自己先搞條上來了。
「さすがは、ハチさん。・・・じゃが、ニシンよりもタイの方がでっかいし、赤くてうまそうだ」
那這鯛是魚王肯定是比鯡要好吧?看起來不僅大還紅紅的、按講好吃。
そう言うアリに、ハチがすり寄ってきて言いました。
這時美人蜂慢慢欺進了螞蟻、就到別個耳朵邊上講了。
「なあ、アリさん。おらは見た目にもきれいだし、美しい羽根も持っている。そのタイは、おらの方が似合うと思うのだが」
你講這鯛好看還是我好看啊?我也長的乖、這就乖的配乖的、我這身份吃這魚王才般配、你幫我獻了好不好啊?
「うん? 取り替えっこをしてくれというのか? いやだ、ことわる」
你想用鯡跟我換鯛是吧?不換。
そう言ってタイをかついで帰ろうとするアリに、ハチは飛んできて言いました。
螞蟻這過馬上扭頭準備走了、蜂子又是攔阻。
「なあ、友だちのアリさん。このおらの美しさには、その赤いタイがお似合いなんだ。それにお前さんの黒っぽい体には、ニシンの青黒い色がよく似合う。そうだと思わねえか」
你為甚麼不肯幫這魚跟我獻了啦、你這麼烏漆麻黑的、根本就陪不上鯛、這鯡魚都是抬舉你了、鯛再過你吃就是浪費、像我這麼嬌貴的人吃鯛才正好。
「思わん! とにかく、タイはやらん!」
我不管這些!反正我不換!你想用差的換我好的!
「いいや、タイはおらで、アリさんがニシンじゃ!」
不行、這條鯡過起你、我今天就要吃鯛。
「ハチさんが、ニシンじゃ」
你還是自己留到吧。
「なんだと!」
你還喊不聽我話!
「なにおー!」
我憑甚麼要聽你的!
こうしてハチとアリのけんががはじまり、二匹は村長のカブトムシに、どちらがタイをもらうかを決めてもらう事にしました。
這就兩條傢伙過開始為這條魚王爭打架了、跑村長那裡去要別個主持公道、村長是屎殼蟲。
ハチとアリの話しをジッと聞いていた、カブトムシの村長が言いました。
聽完兩人論述、屎殼蟲講話了。
「よし、それではさばきをつける。ハチとアリよ、よーく聞くがいい」
那你們喊我斷這就都要服啦?不準又扯皮哦。
「はい」
「へい」
好、講甚麼就是甚麼。
「まずハチよ。お前は九九(くく)を知っとるか?」
「はい、知ってます」
蜂子你讀過書、曉得是甚麼是九九乘法表吧?
曉得啊。
「では、二、四が?」
那二四是好多?
「八です」
八。
「そのとおり。二、四が八。つまり、ニシンがハチじゃ」
對頭、二四得八、那這鯡魚就是你的了。
鯡=ニシン=二四、蜂=はち=八。
「なるほど」
這麼個講法?
「つぎに、アリよ」
螞蟻。
「へい」
到。
「人から物をもらったら、なんと言う?」
螞蟻、你走了狗運時會怎麼講?
「『ありがたい』です」
好傢伙好傢伙。
「そう、ありがたいじゃ。つまり、アリがタイじゃ」
那就好傢伙了、懂?
好傢伙=ありがたい=アリがタイ=蟻が鯛
「なるほど」
這樣子啊。
「よって、アリがとったタイはアリの物。ハチがとったニシンは、ハチの物ということじゃ。・・・じゃが、お前たちは友だち同士、どっちがどっちでけんかするよりも、ニシンとタイをなかよく半分ずつにしてはどうじゃな」
那就這樣子了、鯛是螞蟻的、蜂子得鯡、但是我這麼判你們兩傢伙這以後回去肯定又要扯皮、乾脆我現在幫你們勻了、你們一人半條魚、這就兩條傢伙都可以試下味、你們講好吧?
「なるほど、その手があったか」
對啊、還可以這麼到哦。
村長の話になっとくしたハチとアリは、ニシンとタイを仲良く半分こして食べたそうです。
這就村長取刀來一剁、各人提兩條半魚回去了、這皮是過也不扯了。
おしまい
结束
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