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福娘童話集 > 日本民間故事 > 四月
4月5日の日本民話
(4月5日的日本民間故事)

テングのおどかし
天狗的警告
・日本語 ・日本語&中国語
むかしむかし、紀伊の国(きいのくに→和歌山県)にテングと仲の良い上人(しょうにん→位の高いお坊さん)がいました。
到好久以前、這就一條和尚和天狗互相認到的。
この上人は近くの山に住むテングと仲が良く、テングが時々寺へやって来て世間話などをするそうです。
和尚到廟裡、天狗到山上、這也就時不時來廟裡面串。
さて、この寺の檀家(だんか→その寺に先祖の墓がある家)に、紺屋善兵衛(こうやぜんべえ)という男がいました。
廟裡面又供養了好多牌位、紺屋善兵衛這人也幫屋裡人的靈骨頭寄廟裡的。
善兵衛は、とても好奇心(こうきしん)の強い男で、
善兵衛這人好奇心強。
「どうか、テングと話をさせて下さい」
這就想曉得天狗到底是條甚麼東西
と、いつも上人に頼むのです。
追到和尚要他講天狗雲雲。
そこで上人はテングが寺にやって来る頃を見計らって、善兵衛を寺に呼びました。
這天和尚幫天狗要來算到的、就幫善兵衛一邀、要讓別個親眼見識。
善兵衛が上人と一緒にテングの現れるのを待っていると、ふいに大きな鳥の様なものが飛んで来て、お堂の前に舞い降りました。
和尚和善兵衛一起等、天上這就一條大鳥盤旋、慢慢旋落來了。
善兵衛が見てみると、それはまっ赤な顔に長い鼻を持った、まぎれもないテングです。
善兵衛趕快一看、好傢伙、紅臉長鼻子、貨真價實。
テングは上人の前に立ち、いぶかしそうに善兵衛を見つめました。
天狗和尚面前一站、又看向善兵衛、這怎麼來條生人。
そこで、上人が言いました。
和尚這就解釋了。
「この人は、怪しい者ではない。どうしてもテングどのと話をしたいというので、今夜同席を許したのです」
講這人就是想圖個新鮮、天天纏到我講天狗、這就帶他來了、你們扯個幾句。
それを聞いたテングは、少し嫌な顔をしましたが、
天狗反而還有點嫌這男的。
「・・・まあ、上人さまのお許しなら、仕方あるまい」
那好嘛、我就看你面子。
と、善兵衛の同席を許しました。
這話就講清楚了。
善兵衛はホッとため息をつくと、思い切ってテングに尋ねました。
善兵衛這一看機會來了、過就幫想曉得的全問了。
「世間では、テング倒しという事をよく聞くが、どうしてそうなるのか教えてほしい」
我想曉得別個經常講的天狗震到底是怎麼回事。
「何だ、そんな事か。では、よく見ているがよい」
天狗震是吧?讓你看一眼也不要緊。
テングはニヤリと笑うと、背中の羽を後ろの柱につけて、ブルブルと震わせました。
天狗這就笑到用翅膀幫佛堂柱子一頂、開始讓它搖了。
すると大きな家鳴りがして、お堂がグラグラとゆれ始めました。
這過屋裡就是像起地震、整條屋子開始晃。
ゆれはどんどん激しくなり、庭の木や石も崩れ落ちそうです。
而且是越來越厲害、連院子的樹都過開始倒了。
怖くなった善兵衛は、あわてて仏壇(ぶつだん)の下に潜り込むと、両手を合わせて叫びました。
善兵衛過駭了個卵脬翻天、跟到到貢品桌子底下一躲、雙手做揖開始叫。
「や、や、やめてくれ!」
停停停!
でもゆれはおさまらず、仏壇の物があたりに飛び散り、天井がメリメリと音を立てて崩れました。
但是天狗的神通還是不肯收、天花板也已經開始裂、貢品也是四散一地。
「ああ、もうだめだ!」
我不行啦!
善兵衛はそれっきり、気を失いました。
善兵衛抵不到、昏了。
しばらくして気がつくと善兵衛は上人の前に寝かされていて、テングの姿はもうありませんでした。
等人一醒、這邊上過就只有條和尚了、天狗過不見了去。
「どうやら、正気にもどったようだな」
醒啦?
上人が、善兵衛をのぞき込む様にして言いました。
和尚看到善兵衛。
「あ、あの、テ、テ、テングどのは?」
別個走人啦?
「ああ、テングどのなら、もうとっくに山へ戻った。なんなら、もう一度会ってみるか?」
回去咯、你還要再看吧啦?
「と、とんでもない!」
算了算了、不看啦!
善兵衛は真っ青な顔で本堂を飛び出すと、そのまま家へ逃げ帰ったという事です。
善兵衛直接過就跑路、往屋裡奔了。
おしまい
结束
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