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        福娘童話集 > 百物語 > 十一月 
      11月26日の百物語 
         (11月26日的日本鬼故事) 
          
         
カッパと伝次の約束 
水鬼的承諾 
 
・日本語 ・日本語&中国語 
       
      ※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先 
      
       
      投稿者 「櫻井園子」  櫻井園子エス代表 《櫻井園子キャンドルWEB販売》 
      
      むかしむかし、ある村に、一匹のカッパが住んでいました。 
        到好久以前、一條村子裡面水鬼住到的。 
       
      このカッパは力が強くて、大変なすもう好きです。 
      這水鬼還喜歡玩相撲、是因為他力氣好大。 
       
      おまけにイタズラも大好きだったので、村人たちはカッパのイタズラにほとほと困っていました。 
      而且時不時還要出來搞一哈人、幫這住邊上的村民則是鬧了個卵卯翻天。 
       
      ある日の事、お百姓(ひゃくしょう)の伝次(でんじ)が川辺でウマを洗っていると、カッパが川の中から手を伸ばしてウマの『しりこ玉』を取ろうとしたのです。 
      有天老百姓傳次就到洗馬、水鬼就到河裡面幫馬一捉、準備要取馬身上的屎眼玉(空想產物、到人屁股裡面、㫘得就不能游泳) 
       
      しりこ玉とは、お尻にあるとされるカッパの大好物です。 
      這顆屁股裡面的珠子是水鬼的最愛。 
       
      それに気づいた伝次が、カッパを怒鳴りつけました。 
      傳次就注意到了、對到水鬼就是吼。 
       「何を悪さするか。ひねりつぶしてやるぞ!」 
      你到搞甚麼!爹要你爛! 
       
      伝次は村一番の力持ちなので、カッパを怖くありません。 
      因為傳次是村裡面力氣最大的人、所以也㫘虛水鬼。 
       
      するとカッパも逃げようとはせずに、伝次に言いました。 
      但是水鬼也肯定不可能怕人啦、就對到傳次講。 
       「ふん! 伝次よ。お前は村一番の力持ちというが、しょせんは人間だ。カッパのおいらには勝てねえぞ」 
      我們來賭那個屌啊!別個都講你力氣大、不過就是一條人、那能跟我水鬼比! 
       「なにを、生意気な!」 
      你不要跩! 
       「それじゃあ、いっちょう勝負だ!」 
      那就那我來比哈子啊! 
       「こい、受けてやる!」 
      來! 
        
      こうして伝次とカッパの、とっくみあいが始まりました。 
      這就人鬼架勢了。 
       
      伝次もなかなかの力持ちですが、やはり力ではカッパにかないません。 
      傳次力氣是有、但是㫘得鬼大。 
       「おらおら、どうした伝次。それで力一杯か?」 
      你也就只有這個本事了! 
       
      伝次はカッパに押されぎみですが、それでもすもうの腕前は伝次の方が上で、伝次はすもうの技でカッパを投げ飛ばしました。 
      雖然人被鬼一方壓制、但是人使用相撲的技巧、幫水鬼掗了出去。 
       
      するとその時、カッパの頭のお皿に入っている水がこぼれてしまったのです。 
      這一哈幫水鬼腦鬠上面盤子裡的水灑出來了。 
       「しまった!」 
      噶卵了! 
       
      頭のお皿の水は、カッパの力のみなもとです。 
      水鬼腦鬠盤子裡面的水就是力量的來源。 
       
      こうなっては、カッパは力が出ません。 
      水著灑了這就㫘力氣了。 
       
      カッパは伝次にねじふせられて、ウマ小屋の柱にしばりつけられてしまいました。 
      鬼這就著人一壓、幫帶到馬棚拴柱子上面去了。 
       「日干しにしてやる。そこにずっとおれ」 
      我要幫你曬成水鬼乾。 
       
      伝次は言い捨てると、家の中へ入ってしまいました。 
      傳次話講完進屋了 
       
      しばらくすると伝次のおかみさんがウマに水をやるため、おけに水を入れてやってきました。 
      過了一哈、傳次他堂客幫水裝桶子裡面去跟馬吃。 
       (水だ! あの水があれば、こんななわぐらい) 
      只要一點水、這破爛索子怎麼捆得到我。 
       
      そこでカッパは、伝次のおかみさんをからかいました。 
      水鬼就故意激怒傳次他堂客 
       「やーい、このブサイク女。鼻ペチャ女」 
      喂!那邊的賤麻批、你長的好醜你曉得吧? 
       「なにをー!」 
      啊! 
       
      おかみさんは怒って、思わずおけの水をカッパの頭の上からかぶせてしまいました。 
      堂客聽到了是火氣好大、這就幫提水的桶子往水鬼腦鬠上面一澆。 
       「ケッケケケ。ありがとよ」 
      我感謝你全家。 
       
      頭のお皿に水がたまって元気を取り戻したカッパは、なわを引きちぎって川へ逃げて行きました。 
      水鬼這就頂到腦鬠上面的一盤子水、力氣好大、瞬間幫索子掙了個四分五裂、飛快的跑路了。 
       
      それからしばらくたった、ある夜の事です。 
      這就又㫘得好久、有天晚上。 
       
      伝次が畑の中の道を歩いて隣村から帰って来ると、あのカッパが畑からイモを盗んでいるのが月明かりに見えました。 
      水鬼就到別個田裡面摘紅薯、這好死不死剛好傳次從邊上路過。 
       「こらっ! カッパめ! お前はまだ、悪さをしておるのか!」 
      又讓爹幫你看到了!你又到搞甚麼鬼事是吧! 
       
      伝次が大声で怒鳴ると、カッパが言いました。 
      水鬼看到傳次到吼、也講話了。 
       「よし、いっちょう勝負だ!」 
      好傢伙、這次就讓你稀爛! 
       
      カッパはすもうのしこをふむと、伝次に飛び掛って行きましたが、またしても伝次に投げ飛ばされて頭のお皿の水をこぼしてしまったのです。 
      水鬼幫單踋抬起來幫地板一踏、又架勢了、哪曉得這次又是現案子、鬼著傳次一掗、盤子裡面水又過灑了。 
       「どうだ。もう絶対に悪さはしないと約束するか。しなければ、今度は本当に日干しにしてくれるぞ」 
      來、跟爹講、我曉得錯了、我以後再也不敢了、我這就放過你不幫你曬成鬼乾了。 
       「約束する」 
      好 
       「それは本当か? うそじゃないだろうな!」 
      那這就答應了不準反悔了啊!? 
       「本当だ。カッパは、うそはつかぬ」 
      鬼不騙人 
       
      「よし、なら証文(しょうもん)を書け」 
      那就到這裡簽個字。 
       
      そこで伝次はカッパに、証文を書かせました。 
      人這又喊鬼跟自己打個證明。 
       
      しかし紙の証文では破れてしまうので、二つの石に証文を刻ませて、お互いに一個ずつ持つ事にしました。 
      這是這紙的不牢固、後面稀爛就又重新刻到塊碑文上面、這就一人一半。 
       
      その石の証文には、 
      碑上就這麼刻到的。 
       
      《この石がくさるまで、人間に悪さはしません》 
      這塊石頭爛之前、我都一直老老實實、不害人。 
       と、刻まれています。 
      就這麼個內容。 
       
      その後、カッパは約束を守って、村人たちにイタズラをしなくなりました。 
      這後面水鬼確實也是守到信諾、㫘去搞鬼事了。 
       
      けれども、『ウマに悪さはしません』とは書かれていないので、相変わらずウマにはイタズラをしたそうです。 
      但是石頭上面只刻的是人、並㫘講其他的、所以講水鬼還是會幫馬拖下水。 
      おしまい 
      结束 
         
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