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 4月1日の日本の昔話
 
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  イラスト投稿者 「読み聞かせお兄さん ふうき」   読み聞かせお兄さん
 
 カチカチ山
 カチカチ山のぬりえ
 
 にほんご(日语)  ・ちゅうごくご(中文) ・日语&中文
 
 日本語&客家語
 
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 投稿者 「読み聞かせお兄さん ふうき」   読み聞かせお兄さん
 
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 投稿者 「もちがたる。」
 
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 投稿者 ナレーター熊崎友香のぐっすりおやすみ朗読
 【大人も眠れる睡眠朗読】眠くなる日本昔話集⑧ 元NHKフリーアナ(絵本読み聞かせ)
 
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 投稿者 「天乃悠の朗読アート」   天乃悠の朗読アート
 
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 投稿者 「ひつじも眠る朗読チャンネル」
 【眠くなる女性の声で睡眠朗読】日本昔話集なつかしい名作選
 
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 制作 : 妖精が導くおやすみ朗読チャンネル
 
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 制作 : 朗読ヒツジのメイチャンネル
 
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 制作: フリーアナウンサーまい【元TBS番組キャスター】
 
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 制作 : 声のビタミン なっチャンネル
 
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 投稿者 「眠りのねこカフェ」
 
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 投稿者 「安眠ろーどくらぶ」
 
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 投稿者 「ぐっすり眠れる優しいおやすみ朗読」
 
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 投稿者 「ことばの森」
 
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 投稿者 「安眠ろーどくらぶ」
 
 
 
  むかしむかし、おじいさんの家の裏山に、一匹のタヌキが住んでいました。タヌキは悪いタヌキで、おじいさんが畑で働いていますと、
 
         「やーい、ヨボヨボじじい。ヨボヨボじじい」 
         と、悪口を言って、夜になるとおじいさんの畑からイモを盗んでいくのです。 
          おじいさんはタヌキのいたずらにがまん出来なくなり、畑にワナをしかけてタヌキを捕まえました。 
          そしてタヌキを家の天井につるすと、「ばあさんや、こいつは性悪ダヌキだから、決してなわをほどいてはいけないよ」
 
         と、言って、
        そのまま畑仕事に出かけたのです。おじいさんがいなくなると、タヌキは人の良いおばあさんに言いました。
 
         「おばあさん、わたしは反省しています。もう悪い事はしません。
 つぐないに、おばあさんの肩をもんであげましょう」
 「そんな事を言って、逃げるつもりなんだろう?」
 「いえいえ。では、タヌキ秘伝(ひでん)のまんじゅうを作ってあげましょう」
 「秘伝のまんじゅう?」
 「はい。
 
          とってもおいしいですし、一口食べれば十年は長生き出来るのです。きっと、おじいさんが喜びますよ。
 もちろん作りおわったら、また天井につるしてもかまいません」
 「そうかい。おじいさんが長生き出来るのかい」
 おばあさんはタヌキに言われるまま、しばっていたなわをほどいてしまいました。
 そのとたん、タヌキはおばあさんにおそいかかって、そばにあった棒(ぼう)でおばあさんを殴り殺したのです。
 
         「ははーん、バカなババアめ。タヌキを信じるなんて」タヌキはそう言って、裏山に逃げて行きました。
 
 しばらくして帰ってきたおじいさんは、倒れているおばあさんを見てビックリ。
 
         「ばあさん! ばあさん! ・・・ああっ、なんて事だ」  
  
おじいさんがオイオイと泣いていますと、心やさしいウサギがやって来ました。     「おじいさん、どうしたのです?」
 「タヌキが、タヌキのやつが、ばあさんをこんなにして、逃げてしまったんだ」
 「ああ、あの悪いタヌキですね。おじいさん、わたしがおばあさんのかたきをとってあげます」
 ウサギはタヌキをやっつける方法を考えると、タヌキをしばかりに誘いました。
 
         「タヌキくん。山へしばかりに行かないかい?」「それはいいな。よし、行こう」
 さて、そのしばかりの帰り道、ウサギは火打ち石で『カチカチ』と、タヌキの背負っているしばに火を付けました。
 「おや? ウサギさん、今の『カチカチ』と言う音はなんだい?」
 
         「ああ、この山はカチカチ山さ。だからカチカチというのさ」「ふーん」
 しばらくすると、タヌキの背負っているしばが、『ボウボウ』と燃え始めました。
 「おや? ウサギさん、この『ボウボウ』と言う音はなんだい?」
 
         「ああ、この山はボウボウ山さ、だからボウボウというのさ」「ふーん」
 そのうちに、タヌキの背負ったしばは大きく燃え出しました。
 
         「なんだか、あついな。・・・あつい、あつい、助けてくれー!」 
          タヌキは背中に、大やけどをおいました。
 次の日、ウサギはとうがらしをねって作った塗り薬を持って、タヌキの所へ行きました。
 
         「タヌキくん、やけどの薬を持ってきたよ」 
         「薬とはありがたい。まったく、カチカチ山はひどい山だな。
 さあウサギさん、背中が痛くてたまらないんだ。
 はやくぬっておくれ」
 「いいよ。背中を出してくれ」
 ウサギはタヌキの背中のやけどに、とうがらしの塗り薬をぬりました。
 
         「うわーっ! 痛い、痛い! この薬はとっても痛いよー!」「がまんしなよ。よく効く薬は、痛いもんだ」
 そう言ってウサギは、もっとぬりつけました。
 「うぎゃーーーーっ!」
 
          タヌキは痛さのあまり、気絶してしまいました。
 さて、数日するとタヌキの背中が治ったので、ウサギはタヌキを釣りに誘いました。
 
         「タヌキくん。舟をつくったから、海へ釣りに行こう」「それはいいな。よし、行こう」
 
          海に行きますと、二せきの舟がありました。 
         「タヌキくん、きみは茶色いから、こっちの舟だよ」そう言ってウサギは、木でつくった舟に乗りました。
 
          そしてタヌキは、泥でつくった茶色い舟に乗りました。二せきの船は、どんどんと沖へ行きました。
 「タヌキくん、どうだい? その舟の乗り心地は?」
 「うん、いいよ。ウサギさん、舟をつくってくれてありがとう。・・・あれ、なんだか水がしみこんできたぞ」
 泥で出来た舟が、だんだん水に溶けてきたのです。
 
 「うわーっ、助けてくれ! 船が溶けていくよー!」大あわてのタヌキに、ウサギが言いました。
 
         「ざまあみろ、おばあさんを殺したバツだ」 
          やがてタヌキの泥舟は全部溶けてしまい、タヌキはそのまま海の底に沈んでしまいました。 おしまい
 
  イラストクリック(タッチ)で、大イラストが表示されます。
 
 おまけ
 ささらとゆっくり昔話 第02話【かちかち山】
 
 読者の「NS.MOOOON」さんの投稿作品。
 日本昔話を現代っぽくアレンジしたらこうなったシリーズ。
 おまけささらと昔話講座 第02話【かちかち山】
 
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 おまけささらと昔話講座 番外編01話【日本五大昔話】
 
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 おまけイラスト
 
  
 
    
 
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