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 5月21日の世界の昔話
 
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  イラスト  朗読パーク NPO声物園チャンネル
 
 ほらふき男爵 シカのサクランボウ
 ビュルガーの童話 → ビュルガーの童話の詳細
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 投稿者 「長島真祐」  YouTube アドレス
 
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 語り 「松井一憲」  朗読パーク NPO声物園チャンネル
 
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 投稿者 「テツの朗読チャンネル」
  わがはいは、ミュンヒハウゼン男爵(だんしゃく)。 
          みんなからは、『ほらふき男爵』と呼ばれておる。なぜかだって?
 それはだな、わがはいの冒険があまりにもすごいので、みんな信用せずにほらだと思っておるからじゃ。
 なに、わがはいの話を聞きたいじゃと。
 そうか、よしよし。
 それなら、こんな話はどうじゃな。
 
 ある日、わがはいは狩りをしに森に行った。
 すると、大きくて立派なシカが現れたのじゃ。
 
         「よし、こいつをしとめてやろう」と、鉄砲をかまえたが、あいにく玉切れじゃ。
 そこで落ちていたサクランボウのタネを、鉄砲に詰めて、
 
         「ズドン!」と、おみまいしてやった。
 ところがシカは、そのまま逃げてしまったのじゃ。
 
          玉は確かに、シカの頭に命中したはずなのに。
 さて、次の年の事。
 わがはいは、再びそのシカに出会った。
 なぜ、同じシカだとわかったのか?
 
          それはシカの頭から3メートルものサクランボウの木が生えており、サクランボウがたくさん実っていたからじゃ。いやはや、そのサクランボウのおいしかったこと。
 
 ではまた次の機会に、別の話をしてやろうな。
 おしまい   
 
 
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