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9月28日の日本民話
(9月28日的日本民間故事)

食わずの梨 弘法大師

食わずの梨 弘法大師 (健全普通話版)
難吃梨 弘法大師

日本語 ・日本語&中国語

♪音声配信(html5)
朗読者 : ☆横島小次郎☆

むかしむかし、旅のお坊さんが修業のために、四国の屋島(やしま)の山へ登っていた時のお話しです。
在很久很久以前、一位為修行雲遊天下的僧人就來到了這四國的屋島山、下面就說說人家爬山時所發生的事。

細い山道を一生懸命登っていたお坊さんは長旅でのどが渇いたのですが、運悪く水の持ち合わせがありません。
和尚他就在細長的山路上爬呀爬呀爬呀爬、等腿都要給你爬斷了、這嘴巴裡面就又開始渴了、但就是不湊巧的、和尚他還沒帶水。

ふと見ると、梨(なし)の木においしそうな梨が実っているのが見えました。
但就是突然一眼望去、前方就有的一排梨樹上不都是已經結滿了十分水靈靈的大梨子嗎。

ちょうど男の人が梨をもいでいたので、お坊さんは梨の木に登っている男に頭を下げて頼みました。
此時就剛好還有一位男子爬在樹上就在那採摘著梨子呢、於是乎呀、和尚這就立馬上前給人是套起了近乎、把頭低了下去是給樹上的人請求到了。

「すみません。のどが渇いて、困っております。どうかその梨の実を一つ、分けてもらえませんか?」
拜託拜託、喉嚨裡面實在是缺水難受的不行、能否就是請好心人分我你的手中一個梨、救救和尚我這個燃眉之急呀。

すると男は、めんどくさそうに言いました。
但樹上的男子是一聽這話後當即不樂意了、很不耐煩的。

「だめだめ。これは石の様にまずい梨で、一口食べたら、ペッと吐き出すほど味がないんですよ」
不行不行、這梨硬的就跟是吃石頭一樣、而且還難吃要命、就是只吃了一口呀、立馬整個梨都不要了那種。

「石の様に固くても、吐き出すほどまずくてもよいから。どうか一つ」
是石頭我也認了、這難吃也就難吃、但和尚我現在就需要一個梨來救救急、還請給我一個梨子解解渴吧。

そう言って、お坊さんがいくら頼んでも、
和尚都已經這樣的請求了、可人家呀。

「いいや、だめだ。この梨は食えない梨だから、はやくあっちへ行ってください」
不行不行、都說了這梨子不能吃、你也快走趕自己的路吧、別在這耽誤大家時間了。

と、言うのです。
這樣說到。

「・・・そうですか。なら、仕方ありません。あっちへ行きましょう」
…………好吧好吧、行行行、沒有辦法、那我也就再去前面的地方給找找水喝吧。

あきらめたお坊さんは男と梨の実をチラリと見ながら口の中で呪文を唱えると、どこかへ行ってしまいました。
和尚放棄、不打算繼續去討這個梨、動身離開了、但就是在走之前、和尚是一直盯著那些個梨子使勁的瞧上了好大一陣子呢、期間嘴巴裡面又是不知道念了一些啥意思的經文。

そのお坊さんの後ろ姿を見ながら、男はにやりと笑いました。
看到這個死纏爛打的臭和尚終於是給自己打發走了去、現在的男子臉上也是稍微的泛出了那麼一點的笑意。

「えっへへへ、行きおった、行きおったわ。こんなにうまい梨の実を、こじき坊主にくれてやるなんてもったいないわ」
哈哈哈哈哈、走咯走咯、終於是打發走他了呢、哼哼、畢竟誰會把這些個清甜的水靈大梨子白白便宜你一個叫花子和尚呀。

翌日、男は梨の実を、町へ売りに行きました。
第二天、男子在樹上摘完了梨、就上到鎮子裡頭叫賣了去。

「えー、梨はいらんかね」
梨子呀、水靈靈的大梨子誰要呀。

するとたちまち、多くの人が集まって来ました。
就這樣一喊、沒過了多久就是有一群人圍了上來。

「いつもの甘い梨、おくれ」
我一直買的都是你家的梨、這次也給我和上次一樣的吧。

「ほんとにあんたの梨の実は、うまいねえ」
你家的梨最甜了、其他的梨子是都比不上呢。

「うちにも、どっさりだよ」
那給我也來一大袋梨子吃吃看吧。

梨の実はどんどん売れて、男はニンマリです。
很快、一車梨子就是直接給賣剩下的沒有多少了、就此時的男子還在那一個勁的自豪得意呢。

すると梨をひとかじりしたお客の一人が目を白黒させて、食べた梨をペッと吐き出しました。
可下一秒形式就是立馬的逆轉不對了、就因為有一個客人它是直接咬起梨子一口發現、發現這梨子也太難吃了吧、一口是全給你吐出來了。

「なんだ、この梨は!」
甚麼鬼、這個梨子!

その声で、他のお客たちも買った梨を食べました。
就是這樣的一個反應之後呀、其他的客人們也都是開始了現場嘗試起了咬了咬梨子一口。

「本当だ。こりゃあひどい。石の様に固いぞ」
喂喂喂、就這玩意兒、硬的就跟石頭一樣、這已經不是梨子了都。

「それに、まるで味がしないじゃないか!」
不僅是硬的個要命、而且還難吃的要死呢!

お客たちは怒って、梨の代金を返せと言いました。
就這一下、場面瞬間是給混亂了、所有買梨子的客人現在都紛紛表示要求退錢。

梨売りの男は首を傾げながら、
買梨子的男子這下就想不通了呀。

「おかしいなあ? 昨日食べた時は、とてもうまかったんだがなあ」
不對呀?我昨天摘梨子的時候又不是沒有試過、明明很甜很甜呀。

と、ガブリとかじりました。
等自己這就也親自的一口咬下去之後。

そのとたん、あまりのまずさに梨売りの男も、思わずペッと吐き出しました。
下一秒、男子他是自己也吐了。

「ペッ、ペッ。こんな石の様にまずい梨の実は、初めてだ。これじゃあ誰でも、一口食べたらペッと吐き出すぞ」
呸呸呸、這玩意兒怎麼這麼難吃呀、就這味道保準是誰吃誰吐呀、而且還真的是就硬的跟石頭是沒有分別、我的天啦、就這梨子、我還是吃到的生來頭一遭呢。

そしてその自分の言葉に、ハッとしました。
但也就是現在正在說出的這番話、似乎是讓男子一下子突然想到了甚麼。

今の言葉は梨を恵んでほしいと頼んだお坊さんに自分が言った言葉と、同じだったからです。
這這這、就這些話呀、不都是自己當初拒絕那位和尚時所使用的托詞嗎、而且是完全的應驗、一模一樣呢。

「もしかして、あのお坊さまはうわさに聞く弘法大師さまだったのでは。・・・ああ、おれの心が悪い為に、梨の味がこんな事になってしまった」
難不成、就是說我遇上的那位和尚、他也許是傳聞中的弘法大師?……………天啦、所以說就都是因為我的心存不善、我的這些梨子也就跟我說出來的那些話一樣全遭了殃嗎。

それからも、男の梨の実がおいしくなる事はありませんでした。
自那之後吧、男子的那些梨樹是再也沒有結出了過甜美的果實。

そして町の人たちは、男の梨の実を『食わずの梨』と呼ぶようになったそうです。
而鎮子裡面的人呢、因為該男子的梨子實在是太過於難吃、都難吃的有了名、最後直接就是都把該男子的梨子叫成“難吃梨”了。

その梨の木は、今も屋島に残っているといわれています。
就那個難吃梨呀、如今它的那個梨樹據說到了今天還就是在屋島這個地方是繼續的留在那兒呢。

おしまい
结束

↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓

食わずの梨 弘法大師
方丈心眼小

むかしむかし、旅のお坊さんが修業のために、四国の屋島(やしま)の山へ登っていた時のお話しです。
到好久以前和尚修行、都講要去條喊四國屋島山的地方朝拜。

細い山道を一生懸命登っていたお坊さんは長旅でのどが渇いたのですが、運悪く水の持ち合わせがありません。
這就一條和尚山路上走到爬坡、走啊走啊、人這就疲啦、一下渴了想吃水、但這好傢伙去哪裡逽水啦?

ふと見ると、梨(なし)の木においしそうな梨が実っているのが見えました。
但是天佑殘疾人啊、剛就腦鬠四處一望的當下、一排梨子樹過和尚看到了。

ちょうど男の人が梨をもいでいたので、お坊さんは梨の木に登っている男に頭を下げて頼みました。
這就看到一條像是這些梨樹的主人到收梨、和尚看到樹上的摘梨子的農民、也是講口渴想討一個。

「すみません。のどが渇いて、困っております。どうかその梨の実を一つ、分けてもらえませんか?」
這就開了口。

すると男は、めんどくさそうに言いました。
「だめだめ。これは石の様にまずい梨で、一口食べたら、ペッと吐き出すほど味がないんですよ」
但是這男的東扯西扯的到哪裡搪塞和尚。
講這梨子邦硬甚麼的啦、難吃死的啦、看起來就是捨不得這一個梨子、但又不跟你明講。


「石の様に固くても、吐き出すほどまずくてもよいから。どうか一つ」
和尚就講難吃就難吃、你先過我一個讓我解下子渴、這地方㫘水的、我又講爬坡上來。

そう言って、お坊さんがいくら頼んでも、
話都這麼講了、但是農民。

「いいや、だめだ。この梨は食えない梨だから、はやくあっちへ行ってください」
吃不得的、快走、我還得騙你啊!

と、言うのです。
這就也幫話講死了。

「・・・そうですか。なら、仕方ありません。あっちへ行きましょう」
好好好、算了算了。

あきらめたお坊さんは男と梨の実をチラリと見ながら口の中で呪文を唱えると、どこかへ行ってしまいました。
和尚走之前還對到梨樹以及男的念了一段經、也不曉得這嘴巴皮子裡面是搗鼓的甚麼、事畢也就去了。

そのお坊さんの後ろ姿を見ながら、男はにやりと笑いました。
看到和尚被自己趕走、農民一笑。

「えっへへへ、行きおった、行きおったわ。こんなにうまい梨の実を、こじき坊主にくれてやるなんてもったいないわ」
還想問老子來討免費的梨子、想都不要想、爹的這梨子甜了個卵脬翻天、我自己是都捨不得吃、跟你過。

翌日、男は梨の実を、町へ売りに行きました。
「えー、梨はいらんかね」
確實這都自己捨不得吃、第二天挑路上叫賣去了。
梨子啊、梨子啊、好甜好甜的梨子啊。


するとたちまち、多くの人が集まって来ました。
「いつもの甘い梨、おくれ」
這就一下棚過來了好多人、都是以前吃過這男的梨子的人。
又是和上次一樣的貨。


「ほんとにあんたの梨の実は、うまいねえ」
「うちにも、どっさりだよ」
你屋的梨子確實可以、也還甜、跟我也秤幾斤。
我和他一樣。


梨の実はどんどん売れて、男はニンマリです。
這就以前的老主顧都上來光顧、男的擔子看到看到就輕了、臉上還笑眯眯的。

すると梨をひとかじりしたお客の一人が目を白黒させて、食べた梨をペッと吐き出しました。
但就突然看到一條客人幫梨子取出一個放嘴巴裡面一喍、人一下像是著酸到的、馬上一副好吃虧的表情、跟到就是幫嘴巴裡面的一吐。

「なんだ、この梨は!」
這是人吃的啊!

その声で、他のお客たちも買った梨を食べました。
聽到這聲音其他客人也取個試下味啦。

「本当だ。こりゃあひどい。石の様に固いぞ」
我日這甚麼卵、喍都喍不動、邦卵硬的就跟條嵒頭㫘區別啊。

「それに、まるで味がしないじゃないか!」
而且這吃起來怎麼跟嚼條沙子樣的哦?

お客たちは怒って、梨の代金を返せと言いました。
人就一下開始鬧了、以為這是老闆賣差貨、要求退錢。

梨売りの男は首を傾げながら、
老闆也感覺這事怪啊。

「おかしいなあ? 昨日食べた時は、とてもうまかったんだがなあ」
我昨天摘梨子的時候有吃了一顆試啊、明明好甜水又多啊。

と、ガブリとかじりました。
這就取個別個講差的、自己也咬了一口。

そのとたん、あまりのまずさに梨売りの男も、思わずペッと吐き出しました。
這就一口下去、馬上開吐。

「ペッ、ペッ。こんな石の様にまずい梨の実は、初めてだ。これじゃあ誰でも、一口食べたらペッと吐き出すぞ」
我日、這甚麼卵、梨子怎麼這麼邦硬哦、還又酸又苦。

そしてその自分の言葉に、ハッとしました。
突然一下男的好像是曉得甚麼的、這話自己昨天講過啊。

今の言葉は梨を恵んでほしいと頼んだお坊さんに自分が言った言葉と、同じだったからです。
就是對到和尚討梨子的時候、講這梨子好難吃。

「もしかして、あのお坊さまはうわさに聞く弘法大師さまだったのでは。・・・ああ、おれの心が悪い為に、梨の味がこんな事になってしまった」
夾卵了、就是那段咒文、那條批和尚到搞打擊報復、都講弘法大師心眼小、莫興就是我昨天碰到的那傢伙啦。

それからも、男の梨の実がおいしくなる事はありませんでした。
回去之後碰到鬼事男的是好想不通。

そして町の人たちは、男の梨の実を『食わずの梨』と呼ぶようになったそうです。
而別個被他坑過這一次都講他是條奸商、走路上都被人認出來講他是條賣差梨子的。

その梨の木は、今も屋島に残っているといわれています。
這就講當初的那片梨林、現在到屋島這地方還留到的。

おしまい
结束

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