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福娘童話集 > 日本民間故事 > 四月
4月16日の日本民話
(4月16日的日本民間故事)

頭をそられた男
狗啃頭
・日本語 ・日本語&中国語
むかしむかし、ある村に、とても気の強い若者がいて、
到好久以前、這就有條村、有條勇的年輕人。
「おれはキツネにだってタヌキにだって、一度もだまされた事がない。そんなもん、だまされる方が悪いんだ」
著狐狸還有狸子日弄過的都是奤卵、像我就從來都㫘碰到過這些鬼事。
と、いつもいばっていました。
這就都這麼到平時到處耍屌。
ある日の事、若者が村はずれの道を歩いていると、向こうから一匹のキツネがやって来ました。
這就有天年輕人走小路、前面奔過來狐狸一隻。
(ははん。さては人をだましにきたな)
狐狸這就正準備出門日弄人。
若者が草むらにかくれて様子を見ていると、キツネは一枚の葉っぱを頭へ乗せて、ドロンと美しい娘に化けたのです。
年輕人不被狐狸發現則是先躲到草裡面偷偷看、狐狸這就一片樹葉子腦鬠上面一放、一團煙霧、就變成一個好乖的女的了。
(なるほど、大した物だ)
神奇、年輕人心裡暗嘆。
娘に化けたキツネは道に落ちていたわらぞうりにも葉っぱを一枚乗せると、ドロンとごちそうを入れる重箱(じゅうばこ)に変えてしまいました。
這就路上一條不要的爛草鞋、女一片樹葉子一放、變成提飯的飯盒了。
そして重箱を持った娘は、なにくわぬ顔で村の方へと歩いていきます。
這就乖女的抱箱、一副自己已經不是條狐狸的樣子往村裡面去了。
若者がこっそりあとをつけて行くと、娘は長者(ちょうじゃ)さんの家に入りました。
年輕人就偷偷跟、這過看到女幫地主屋進了。
娘がキツネだとは知らない長者さんは、
地主不曉得這是條狐狸精。
「おう、よく来た。よく来た」
來了來了好傢伙。
と、娘をむかえました。
還上前去邀。
「長者さん。これは、おみやげです」
狐狸這就跟地主講這是心意。
娘が、わらぞうりで出来た重箱を渡すと、
膳盒一遞。
「それはそれは、ごていねいに」
客套話這邊也開始講了。
と、長者さんの奥さんもニコニコして、その重箱を受けとりました。
地主堂客也過開心幫東西一收。
この様子を隠れて見ていた若者は、とうとうがまん出来ずに家の中へ飛び込みました。
年輕人看到忍不了了、站出去了。
「みんな、だまされちゃいかんぞ! その娘はキツネだ!」
奤卵!那是條狐狸到日弄你們!
でも、それを聞いた長者は、カンカンに怒りました。
地主這脾氣就來了。
「な、なんて事を言うんだ! これはとなり村の長者の娘さんで、今度わしの息子の嫁になる人だぞ!」
這是我兒媳婦!你講甚麼鬼話!隔壁村子的地主他女。
「でも、そいつは確かにキツネだ。おれは、キツネが娘に化けるところをちゃんと見たんだ」
我講她是她這就是了、我親眼看到它變的、爹還得騙你?
すると、娘は、
「わたしがキツネだなんて、あんまりです」
女這就好委屈的樣子、哭。
と、シクシク泣き出したのです。
嗚哇、嗚哇。
「よくも、わしの家の嫁になる娘を泣かせたな! もう、許さん!」
看你搞的好事!我今天要你爬到走!
長者は刀を抜いて、若者に切りつけようとしました。
地主刀一抽、準備過來弄人了。
「ひぇー、たっ、助けてくれー」
年輕人看到抽刀過就慌了、邊喊救命邊跑。
若者はあわてて逃げましたが、長者は刀を持って追いかけて来ます。
但是地主不放、刀提到踵年輕人。
そこへ、一人のお坊さんが現れました。
這就過路條和尚。
「お待ちなさい!」
停!
お坊さんは二人の間に飛び込むと、刀を持つ長者の手を押さえました。
幫地主手上刀一拵、站到兩條人中間卡到了。
「どの様な事があろうとも、人を殺してはいけません。まずは、訳を話しなさい」
甚麼案子啊、我跟你們喬下子。
そこで長者は、これまでの事をお坊さんに話しました。
地主這就交待了。
「なるほど、わかりました。
好。
でも、この男を殺す事はないでしょう。
ここは一つ、私にまかせてください」
那這男的先莫殺、你過起我幫你交待了。
お坊さんはそう言うと、若者をにらんで言いました。
和尚這就對到年輕人眼睛鼓到示意。
「本当なら、殺されても仕方のないところです。
でも、お前はまだ若い。
你搞這事怪不得別個追你砍、我剛要㫘到你人不是㫘得了、你還這麼年輕。
一度死んだつもりで、今から私の弟子になりなさい」
就當你已經死了、有佛祖撿你一條命、是天意喊你為僧、以後跟到我、曉得吧?
もう少しで殺されるところを助けてもらったので、若者はお坊さんの言うとおり、弟子になる事を承知しました。
差點就著刀砍死了、這就和尚講甚麼年輕人都點頭、講自己是別個徒弟了。
「よろしい。それではさっそく、お前の頭をそってやろう」
那我這就幫你剃度。
お坊さんは長者の家でカミソリを借りると、若者の頭をそりはじめました。
和尚問地主屋借了剪子、開始去年輕人的頭髮了。
ところが、その痛い事。
但是這剪刀不好還是和尚技術差、好痛。
まるで髪の毛を、手でむしり取っているみたいです。
這就過像是扯一樣的、不是刀。
あまりの痛さに、若者が思わず叫びました。
「やめてくれ!」
痛了個卵脬翻天、年輕人直接喊停。
痛!!
そのとたん、目の前の物がみんな消えて、若者は一人で草むらの中に座っていたのです。
這就眼前景象頓化煙散、就只年輕人一個到當初的草叢裡面坐到的。
(あれ? おかしいなあ? 夢でも見たのかな?)
夢?
そう思って、ふと頭に手をやったら、なんと髪の毛がほとんどなくなっていたのです。
這就一摸腦鬠上的頭髮、缺了、這裡少一塊那裡少一塊、像是著老鼠喍過的。
実は娘だけでなく、長者も、お坊さんも、みんなキツネだったのです。
實際上自一開始、年輕人就㫘躲好被發現啦、地主和尚乖女的、全是假傢伙。
キツネにだまされないといばっていた若者は、みごとにキツネにだまされたのでした。
這就講甚麼來甚麼、自己變成奤卵了。
おしまい
结束
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