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 7月9日のイソップ童話
 
  
 金遣いの荒い若者とツバメ
 
 にほんご(日语)  ・ちゅうごくご(中文) ・日语&中文
 
 ※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先
 
 投稿者 : 神栖星花研究所 「神栖星花研究所」
 
   金遣いの荒い若者がお金を使い果たし、持っていた物を売りつくして、とうとう外套(がいとう→オーバーコートのこと)一枚しかなくなってしまいました。その時、一羽のツバメを見かけました。
 それは、他のツバメよりも特別に早く渡ってきたツバメでした。
 でも、若者はツバメを見たとたん、
 「ああ、春だ。もう、外套はいらないな」
 と、さっそく外套を売りに行きました。
 ところがその後、天気が悪くなり、寒さが戻ってきました。
 若者がブルブル震えながら歩いていると、あのツバメが凍え死んでいました。
 若者は、言いました。
 「やれやれ、しょうがない奴だ。お前とおれと両方がこんなみじめな事になったのも、お前のせいだぞ」
 
 このお話しは、どんな事でも時期を間違えると、とんでもない事になると教えています。
 おしまい   
 
 
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