福娘童話集 きょうの小話 童話・昔話・おとぎ話の福娘童話集
福娘童話集 > きょうの江戸小話 > 4月の江戸小話 > 竹の刀
     4月16日の豆知識

366日への旅
きょうの記念日
チャップリンデー
きょうの誕生花
スノーフレーク
きょうの誕生日・出来事
1867年 ウィルバー・ライト (ライト兄弟の兄)
  4月16日の童話・昔話

福娘童話集
きょうの日本昔話
カエルになったぼたもち
きょうの世界昔話
パンを踏んだ娘
きょうの日本民話
頭をそられた男
きょうのイソップ童話
狩りゅうどと馬にのった人
きょうの江戸小話
竹の刀
4月16日の広告


4月16日の小話

竹の刀

竹の刀

 神田(かんだ)のあたりを、よっぱらいが、あっちへふらふら、こっちにふらふら、あるいておりました。
 それをみつけた子どもたちが、
「やーい、よっぱらい。やーい、よっぱらい」
 などと、わらいますと、腹を立てたよっぱらいが、
「なっ、なんだ? よっぱらいだと。うぬ、おれは、よっぱらっちゃおらんぞ。おれの金で、おれが飲むのに、なにが悪いんだ」
「なんだい、よっぱらい。のろま。うすのろ。やーい」
「ええい、もうがまんならん。やい、子ども。まっぷたつにするから、かくごしろ!」
 よっぱらいが、わきざし(「わきざし刀」の略で、左腰にさすように作った短い刀)をぬきにかかると、
「わーい。きれるものなら、きってみろい。ぬけやーい、ぬけやーい」
と、いうのにつられて、わきざしをぬけば、これが、竹でできた刀でしたから、たまりません。
 子どもたちは、ちょうしにのって、
「びんぼうざむらい、どうせ本物は質屋にうったんだろう。それできれるなら、きってみろい。やーい、やーい」
と、わらうと、よっぱらいは、
「なに、おまえらに、かたっぱしから、とげを立ててやるぞ」

おしまい

一覧へ移動   このページを閉じる   ホームへ移動

きょうの江戸小話
ミニカレンダー
<<  4月  >>
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      
福娘のサイト
366日への旅
毎日の記念日・誕生花 ・有名人の誕生日と性格判断
福娘童話集
世界と日本の童話と昔話
子どもの病気相談所
病気検索と対応方法、症状から検索するWEB問診
世界60秒巡り
国旗国歌や世界遺産など、世界の国々の豆知識