|
 |
福娘童話集 > 日本民間故事 > 四月
4月23日の日本民話
(4月23日的日本民間故事)

愛犬の神通力
神狗
・日本語 ・日本語&中国語
むかしむかし、藤原道長(ふじわらみちなが)という人が、京の都にお寺を建てました。
到好久以前、一個喊藤原道長的人到京都起廟。
道長は白い犬を飼っており、散歩の時はいつもこの犬を連れ歩くほど可愛がっていました。
養了條白色的狗、散步的時候就遛、對這狗也還可以。
ある日の事、道長は自分が建てたお寺の門をくぐって、お堂へお参りに行こうとすると、連れている愛犬が急に行く手をふさいで、
這天道長就到自己起的廟裡面過門、準備到堂裡面去、狗這就幫路攔了。
ワンワン! ワンワン!
吠
と、何度も吠えたてるのです。
也不曉得是吠條甚麼。
「これ、どうしたんじゃ?」
有甚麼事啊?
道長は立ち止まって言いましたが、特に変わった様子もないなので、また歩き出そうとしました。
道長就先獃了個幾秒、看下子環境、正常啊、繼續走。
すると今度は、愛犬が道長の衣のすそを口にくわえて、強くその場に引きとめるのです。
這次狗就不叫了、直接喍到主人衣服往其他地方拉。
愛犬がこんな事をするのは、初めての事です。
這狗出這奇行這還是第一次。
(これは、何か異変を伝えようとしているのか?)
狗是想要跟我傳達條甚麼、是甚麼啦?
道長はそう思うと、その場から一歩も動かず、お供の者に持ってこさせたいすに腰をおろしました。
道長也就不動了、幫隨行帶到的凳子拖落來一坐。
そして知り合いの占い師を呼び寄せると、愛犬の行動を話しました。
這又喊條認到的風水師過來翻譯下子這狗到底是要講甚麼。
すると占い師は、愛犬の様子とお寺の門をじっと見つめて言いました。
這風水一來先幫狗看二眼、再又幫堂口看二眼。
「危ないところでした。
講了、幸好幸好。
この寺の門には、あなたをよく思っていない者が呪いの仕掛けております。
這門口有你仇家下了咒子要害你。
あなたがそこを通ると、あなたに悪い事がおこります」
你只要一過門就稀爛。
そして占い師は、道長が通ろうとしていた門の下の土を掘り起こしました。
這就風水師傅為印證、開始破陣了、這就到門口的土底下挖啊挖。
すると土の中から、黄色い紙のこよりで二つに合わせた土器が出てきて、その土器の中に呪いの呪文が書かれた紙が入っていたのです。
這裡面就二張黃符、被搓成細絲、十字交差封到一個罐罐、罐裡面就又是一張寫滿咒文的符。
「さて、この呪いを仕掛けた者は・・・」
這就邏是看是那個下咒了。
占い師は、ふところから取り出した紙を鳥の形にちぎると、なにやら呪文を唱えながら空へむかって投げました。
風水從懷裡取出紙張、撕成鳥狀、一段咒一念、放飛了。
すると不思議な事に鳥の形の紙切れは、たちまち一羽のシラサギになって南へ飛んで行きました。
這鳥就白鷺一變、飛南方了。
それを指差して、占い師が言いました。
風水就幫鳥指到的。
「それ、あのシラサギを追うのです。あのシラサギが落ちたところに、この呪いを仕掛けた者がおります」
講追鳥去、鳥落哪裡、就是哪個下的咒。
占い師が言うので、道長のお供の者たちがシラサギの後を追いかけました。
這就一撲人又去踵鳥。
紙のシラサギはしばらく飛んで、ある町の小さなお堂の屋根の上に落ちました。
這鳥就飛啊飛、到了個小廟、屋頂上面一停。
お供の者たちがお堂に踏み込むと、中には年を取った一人の坊さんがいました。
進去就一條和尚站到的。
そしてお供の者たちに問い詰められた坊さんは、道長にうらみを持つ者に頼まれて、呪いの仕掛けをした事を白状したのです。
這和尚也就交待自己受人錢財、幫要害道長的事全講了。
お供の者たちの報告を聞いた道長に、占い師が言いました。
這就來人彙報事情的原委了、風水就跟道長講了。
「あなたは、よい犬をお持ちだ。
就講別個有條好狗。
この犬は小さいながらも、神通力を持っております。
這狗小、但是有神通。
その神通力で呪いの仕掛けに気づき、あなたの足を止めさせたのです」
就是這樣子才可以發現問題幫你喊停。
それから道長は、愛犬の白い犬をますます可愛がる様になったそうです。
道長曉得這是條神狗、過是更加喜歡它了。
おしまい
结束
(回到上一页)
|
 |
|