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10月14日の小話
![ちょうちん](../../../gazou/pc_gazou/kobanashi/10/CUT_547.GIF)
ちょうちん
田舎の小僧が、ある店で働くことになりました。
この小僧は、まだちょうちんの使い方を知りません。
ある夜の事、店の主人が小僧にちょうちんを持たせて出かけました。
知り合いの家につくと主人は座敷にあがっていきましたが、小僧はちょうちんを持ったまま、げんかん先でまごまごしています。
すると女中(じょちゅう)さんが、
「さあ、お供の方も、どうぞあがってください」
と、言いました。
「それでは、火ふき竹を貸してください」
小僧はかまどに使う火ふき竹を借りてちょうちんの火を消し、そのまま大切にさげています。
「おや? ちょうちんはたたんで、下に置いたらどうです」
女中が言うと、小僧はびっくりした顔で言いました。
「めっそうもない! そんな事をしたら、大事なちょうちんにしわがよります」
♪ちゃんちゃん
(おしまい)
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