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 12月12日のイソップ童話
 
  
 野生のロバと飼われているロバ
 
 ※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先
 
 投稿者 : 神栖星花研究所 「神栖星花研究所」
   野生のロバが、日の良く当たるまきばに飼われているロバを見て、側まで寄って行きました。「あなたは幸せですね。そんなによく太って、おいしそうな草が食べられて」
 野生のロバは、うらやましそうに言いました。
 ところがその後で飼われたロバが重そうな荷物をつけて、ロバ引きにこん棒で殴られているのを見ると、
 「なーんだ。ちっともうらやましくないや。おいしい草をどっさり食う為に、あんなにひどい苦労をしてるんだから」
 
 この様に、危ない目や苦しい事がある暮らしは、いくら良い暮らしでも少しもうらやましい物とはいません。
 おしまい   
 
 
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