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イラスト myi ブログ sorairoiro
すず の へいたい
(アンデルセンどうわ)
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ある ちいさな おとこのこ が、たんじょうび に すず の へいたい の おもちゃ を もらいました。
いっぽん の スプーン を とかしなおして つくった もの で、ぜんぶ で にじゅうごにん そろって いましたが、そのうち の ひとり だけは あし が いっぽん しか なかったのです。
それ と いうのも、この へいたい が いちばん さいご に つくられた ため、すず が たりなく なってしまったのです。
それでも この へいたい は、いっぽんあし の まま しっかり たっていました。
おとこのこ は ほか に、かみ で できた おしろ の おもちゃ も もらいました。
その おしろ の いりぐち には、ひとり の おどりこ が かたあし を おもいっきり あげて おどっています。
「ああ、あの おどりこ も いっぽんあし だ。ぼく の およめさん に ちょうどいい」
いっぽんあし の へいたい は、おどりこ に ひとめぼれ して、そのよる は おもちゃばこ の なか で、おどりこ から め を はなさず に すごしました。
ところが あくるあさ、まどべ に おかれた いっぽんあし の へいたい は、すきまかぜ で まど が ひらいた ひょうし に、よんかい から した の みち に おちて しまったのです。
それ を とおりかかった ワンパク こぞう が みつけて、しんぶんし で つくった ふね に のせて みぞ に ながしました。
「どこへ いくんだろう。はやく、あの おどりこ の ところ に もどりたいな」
はやい なみ に ゆすぶられて いるうちに、しんぶんし の ふね が やぶれて、すず の へいたい は みず の なか へ しずんで しまいました。
さて、それ を エサ と かんちがいした あわてんぼう の さかな が、すず の へいたい を のみこん で しまいました。
やがて その さかな は りょうし に つられて、それ を かった あるいえ の おてつだいさん が さかな の おなか を ほうちょう で きりひらいて ビックリ。
「あら、この へいたい は たしか・・・」
なんと さかな が かわれていった いえ は、もと の もちぬし の おとこのこ の いえ だったのです。
テーブル には、あの おしろ も のっていて、おどりこ は あいかわらず あし を たかく あげて いました。
「やあ、ようやく かえってきた。ただいま、おどりこさん」
いっぽんあし の へいたい が じっと おどりこ を みつめている と、もちぬし の おとこのこ が いっぽんあし の へいたい を つかんで いいました。
「いっぽんあし の へいたい なんて、もう いらないや」
そして もえさかる ストーブ の なか に、ほうりこんで しまったのです。
へいたい は じぶん の からだ が とけていく のを かんじました が、どうすること も できません。
「さよなら、おどりこさん。いつまでも おげんきで」
そのとき、ふい に まど が ひらいて かぜ が ふきこみ、かみ の おどりこ が ヒラヒラ と まいあがる と ストーブ の なか の へいたい の ところ へ とびこんで きました。
「やあ、きてくれたんだね。ありがとう、はなよめさん」
やがて かみ の おどりこ は もえつき、すず の へいたい も すっかり とけてしまって ハートがた の ちいさな かたまり に なりました。
おしまい

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