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      ネコ と ニワトリ
       
           
      (イソップどうわ) 
      
      
 
         
        にほんご ・ えいご ・ ちゅうごくご 
         
        にほんご & えいご ・にほんご & ちゅうごくご 
       ネコ が、ニワトリ を つかまえました。
       
 
 いつも なら、すぐ たべて しまう の ですが、
 
 
 きょう は ひとつ えらそうな りくつ を つけて から たべよう と おもいました。
 
 
 そこで、
 
       
      「おい、ニワトリ、おまえ は わるい やつ だ。
       
       
       あさ の くらい うち から おおきな こえ で ないて、にんげんたち の ねむり を さまたげる の だからな」
       
 
と、いいました。
 
 
 すると ニワトリ は、
 
 
「そんな こと は ありません。
 
 
 はんたい に、わたし は にんげん の やく に たっている の ですよ。
 
 
 ねぼう して しごと に おくれない よう に、おこして あげている の ですから」
 
 
「・・・・・・」
 
 
 いいやられた ネコ は、べつ の りくつ を かんがえて、
 
 
「おまえ は、じぶん の ははおや や おんなきょうだい に タマゴ を うませる、けしからん やつ だ」
 
 
と、いいました。
 
 
 ニワトリは、
 
 
「それだって、ごしゅじん の ため なの です。
 
 
 その おかげ で、タマゴ が たくさん とれるん ですもの」
 
 
「・・・・・・」
 
 
 ネコ は、また やりこめられました。
 
 
 しばらく かんがえました が、よい かんがえ が うかばない ので、いきなり どなりました。
 
 
「やいやい、えらそうな こと ばかり いっても だめ だぞ。
 
 
 おまえ が いくら もったい つけても、おれ は はらぺこ なんだから」
 
 
 そして、ニワトリ を たべて しまいました。
 
 
 
 
 わるい ひと が わるだくみ を おもいついたら、たとえ はじめ は りこうそうな こと を いっていても、
 
 
 さいご には しょうたい を あらわして、へいき で わるいこと を するように なるもの だと、この おはなし は おしえています。       
              おしまい       
        
         
         
        
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