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第 272話
(日本民間故事 272)
鬼の面

鬼の面
鬼吃黑

日本語 ・日本語&中国語

むかしむかし、山奥の小さな村に、父親と娘がひっそりと暮らしていました。
到好久以前深山裡面的一條小屋、一條老杆子和他自己的女到這裡住到的。

父親は体が弱く病気ばかりしていたので、娘は父親の分まで一生懸命働いていました。
因為老頭年紀大了之後身體上各種不適開始害病、不時三天兩頭就癱床上了、期間一直是由自己女到服侍。

けれど娘一人の働きでは暮らしは苦しく、やがて父親の薬を買うことも出来なくなりました。
但這買藥要錢、吃飯也要錢、這到山上女一個人也不可能砍點柴火又或是打點野味去街上賣啦、這些事她都作不了。

そこで娘は、父親に言いました。
有天女就對老頭講了。

「お父さん。
わたしを隣村のお金持ちの家へ、働きに行かせてください。
老頭要不我去村裡面地主他屋逽點事作啊?

ここで畑仕事を続けていても、薬どころかご飯もろくに食べる事が出来ません。
屋裡這田不行啊、雖講也是夠我兩將就了、但我還是想跟你幫藥錢搞到起來。

隣村で精一杯働いて、お父さんに薬を買ってあげたいのです」
這硬要去別個有錢人屋裡打工才有錢拿啦。

「そうか、すまないなあ。ありがとう」
父親は涙を流して、娘に礼を言いました。
老頭眼睛水一流講了句好。

娘は翌日から隣村の金持ちの家へ行き、働かせてもらう事になりました。
收拾了東西、提到大包小包出發、女去別個地主屋裡打長工去了。

娘は台所仕事でも庭仕事でも、なんでも本当によく働きました。
剛去幾天人是甚麼都作的盡心、把各方各面都打點的整整齊齊。

そんなある日の事、娘は主人のお使いで町へ行き、お面が並ぶ店の前で立ち止まって小さく叫びました。
「あっ!」
看到屋裡這條作事的夥計還是可以、久了也開始跟別個過點小錢幫到街上採購的這些雜項也交起她了、女上街久了自己也難免東逛西逛到處看下子有哪些自己喜歡的東西吧、雖講都是只看不賣、直到有天一條面具讓他驚出了聲。

たくさん並んでいるお面の中に、父親そっくりの顔をしたお面を見つけたのです。
面具店門口、一張面具和自己的老頭臉是一模一樣、就像是幫別個的人皮撕了貼上去一樣。

父親が恋しくなっていた娘は、今まで働いて貯めたお金を全部出して、そのお面を買って屋敷に戻りました。
看到這張面具瞬間、女就好想好想要、一下是所有存的這麼久的錢全跟你面具店老闆交了、講價買下來這玩具、好傢伙、這下藥錢又歸零了、這麼久都白作了。

そして台所の棚の下にお面をかけて、手を合わせました。
回去後則是女幫這條大錢買來的面具當成是自己爹一樣的供起來、每天跟他講話談心。

「どうか、お父さんが今日も一日無事で過ごせます様に」
父親によく似たお面は、やさしくほほ笑んでいるようでした。
又是對到他笑又是天天對他講你的病要快快好。

娘は朝起きると父親のお面に手を合わせ、夕方の日が暮れる前にもう一度、手を合わせました。
面具就擺到女打工的那條洗臉的地方的、每天早上起床一次、晚上睡覺一次、反正都是時間一到人就過來對到面具過來拜了。

お面に手を合わせる様になってから、娘はますます元気に働きました。
只要每但拜上一次女就會感覺自己屋裡老頭病應該就能好上一點、變得樂觀向前起來。

お面があると父親が見てくれている様な気がして、『がんばらなくちゃ』と勇気がわいてくるのです。
父親のお面は、娘の宝物でした。
每天到地主屋裡可以吃苦就是這條面具帶給女的底氣。
女是好幫自己的這條面具當條寶。


ところが娘と一緒に働いている女の子が鬼のお面を買ってきて、いたずらで父親のお面と取り替えてしまったのです。
而同樣是作事的一條女的、就過發現了女的反常、這人天天拜面具是條甚麼意思?還跟他講話幫別個當條爹貢到?奇了去、看我買條鬼臉來用他幫你老頭換了、看你又是條甚麼反應啦?

夕方、仕事を終えて台所に来た娘は、いつもの様に手を合わせようとして悲鳴をあげました。
「お父さんの顔が! お父さんの顔が鬼に!」
好事者鬼臉到手爹臉一換、別個這就準備看好戲了、果不其然、今天作完事在去拜的時候發現自己爹被換了、女是突然傳出一陣悲呼。
爸!你怎麼變鬼了哦!


女の子のいたずらとは知らない娘は、鬼のお面を持って主人の所へ行きました。
女一下是慌的你媽不行了、跟到跑地主面前去了。

「ご主人さま。わたしをすぐに、里へ帰してください! やさしい父の顔が、恐ろしい鬼に変わっているのです。父の体に、何かあったのかもしれません!」
講自己現在要急辭、屋裡老頭出事、別個不曉得為甚麼變鬼了!肯定是害了病要不行了或是其他甚麼之類、絕對不是小事!

話を聞いた主人は、娘にやさしく言いました。
「それほど心配なら、里に帰らせてあげよう。ただ、里へ帰るのは明日の朝にしなさい。夜は冷え込むし、途中の山には山賊が出るとのうわさがあるからね」
地主看人這麼急、講了、你若是想看你老頭你就去、我不留你、不過你要是覺得留到我這裡還可以、那就等你幫屋裡事全部處理完了、過幾天也不是不能回來、我隨在你、就看你怎麼想、我看你還蠻急了、但也不急這一時、等天亮你再出發、這山上土匪多、半夜出去搞不好的、不安全。

けれど父親が心配な娘は、主人の言葉を振りきる様に屋敷を飛び出しました。
但自己爹都變鬼了還甚麼安全不安全哦、女就講現在自己必須馬上走、拖不起了。

娘は里へ続く山道を、休みもせずに進みました。
やがて日が暮れて山道は真っ暗になりましたが、娘は少しでも早く父親に会いたくて、何度も転びながらも山道を進みました。
地主允、女是跟條野狗一樣的對到屋裡衝、路上趕的太急、又越走越黑、等到看不到路了、這個時候是光⻊反都⻊反了好幾道。

やがて山道の向こうに、赤い火がユラユラ揺れているのが見えました。
但天佑殘疾人就剛這麼個烏漆麻黑的時候、路前面正現出了一束火光。

(誰かが、たき火をしているんだわ。ほんの少しだけ、たき火に当たらせてもらおう)
哪個到這裡這時候起堆火搞甚麼?好像看樣子他們那邊還有人啊、剛好問別個借束火把去!

夜の寒さに体が冷えていた娘は、草をかきわけながら明かりに近づいていきました。
現在不僅走夜路外面看不到而且這路上風吹得也大、女其實也是被這風冷的有點不適應、準備跟人一起搭個夥先暖和一下去了。

すると火を囲んでいたのは山賊たちで、たくさんのお金や宝物を並べて酒盛りをしている最中だったのです。
而這邊其實是一群土匪今天搶得好多錢笑卵脬翻天、跟你到外面燒把火吃酒烤肉慶祝來了、就看火堆邊上直接堆到一座金山、席間也是有酒有肉、大家把酒言歡。

娘は怖いと思いましたが、山賊たちはお酒とおしゃべりに夢中で誰一人娘に気がつきません。
女當然不曉得他們是土匪、但看別個那麼多人自己也是怕、卻又看這幾人樣子都差不多醉了七八分、一個個像是神志不清一樣。

娘は火のそばに行って、凍えた手をかざしました。
(ああ、温かい)
壯了膽、女看別個一群人完全就都㫘注意到自己來了、甚至還㫘發現自己的存在、也就過偷偷摸近火堆、手一伸、反正先是幫火跟你烤起來了。
這一下人暖和了。


そのとたん、たき火の枝がパチパチッと燃え上がって火の粉があがりました。
但這才剛㫘好久、火堆便是炸出了火星、而且這煙子也有點嗆人、女咳嗽了一聲有點不適應了。

娘は火の粉と煙をさけるために、持ってきた鬼のお面をかぶりました。
怕這小火星等下炸自己臉上、女連忙想到自己還有一條面具、跟到就幫套自己頭上啦、雖講這面具現在已經是條被惡作劇換成的鬼臉啦、不過擋火星子效果還是一樣咯。

(こうすれば煙たくないし、火の粉が飛んでも大丈夫だわ)
面具戴上後這一下煙子也不嗆了、也不怕火星子炸臉了。

でもその時、山賊の一人が娘に気づいて娘の顔をのぞき込みました。
但等過了十把分鐘、突然一條土匪不經意的幫腦鬠一轉、發現自己邊上怎麼多了條人哦?認半天㫘認出來坐到自己邊上烤火的這批兒是哪個、又仔細好生對到臉再觀、酒醒了。

「うん? 誰だ、お前は? ・・・うわー。鬼だあー!」
我日你媽!鬼啊!

山賊は娘のかぶった鬼のお面を見て、転がる様に逃げて行きました。
就聽到一群人之中突然出來了一條癲子喊有鬼、而且已經是前踋跑㫘影了、剩下的幾條也是幫腦鬠一齊一轉。

「鬼だって!?」
甚麼卵?他跑甚麼哦?

他の山賊たちも、お面をかぶった娘を見てびっくりです。
不待回答、眾人視野一掃、等幫那條就坐到自己的邊上的烤火、不曉得甚麼時候來的傢伙一看到、全場懵逼了。

たき火の赤い火がお面の赤い顔をますます赤く照らして、まるで本物の赤鬼に見えたのです。
粗略一看你以為是一條人、這就想曉得別個是哪個、但再一看臉、人一下是嚇的聲不敢作。

「鬼が出た!」
我日你媽!是真你媽有鬼啊!

「食い殺される前に、はやく逃げろ!」  山賊たちは宝物を放り出したまま、みんな逃げてしまいました。
你不要講話聲音這麼大驚動別個啊!他現在朝我們看過來了啊!快跑啊!
聽到一句有鬼、鬼也幫腦鬠對到這邊一轉、看向眾人、土匪眾瞬間全部嚇尿、一個個全你媽跑了、作鳥獸散。


「あの・・・」
娘は一人、たき火の前に残されました。
そして娘は、くすくすと笑いました。 
看到所有人全部逃離現場、還不等戴到面具的女想要解釋個甚麼、人都已經不見完了。
這就只剩一地的酒肉還有一座金山了、女看向這些、笑了、突然也想通了、想起了之前地主跟自己交待過的山上有土匪的話。


「お父さんが、わたしを守ってくれたんだわ」
講這肯定是自己老頭暗中相助、不僅一下是幫自己擊退了土匪又還收穫了金銀。

それから娘は山賊たちが残していったお金や宝物をもらって、家へと急ぎました。
快點趁到人還㫘想清白趕回來之前提到錢快跑啊、女是馬不停蹄的心裡好慌的往屋裡趕。

父親は突然帰ってきた娘に驚きましたが、娘の元気な姿を見て涙を流して喜びました。
敲響了屋裡的門、老頭一看是自己女、突然一驚、但隨即又是眼睛水狂流的開始狂喜。

その後、父親は娘が持ち帰った山賊のお金で良い薬を買って元気になり、山賊の宝物を少しずつ売りながら二人仲良く暮らすことが出来たのです。
女進屋後快點幫房門一打反鎖、跟老頭講自己到路上撿得這麼一麻袋大錢、交待老頭一定要幫他好生收起來啦、我們現在就開挖幫他埋到屋裡地板底下、好啦、故事結束、後面女用錢診好了自己老頭的病、兩條傢伙從此也過起了衣食無憂的生活了。

おしまい
结束

おまけ
ささずんと昔話講座 第06話【母の面と鬼の面】

読者の「NS.MOOOON」さんの投稿作品。

知っているようで知らない日本昔話を、ゆっくりの解説でずんちゃんとささらちゃんが学んでいく動画です。

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