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 第 109話(日本民間故事 109)
 
  
 竜宮へ行った海女
 魔盒
 
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 むかしむかし、安乗村(あのりむら)の瓦屋(かわらや)のおばあさんが、海女(あま)に行ったまま戻ってきませんでした。到好久以前這安乗村個小漁村、瓦婆子過就有次下了海後再不見回、漁村裡面這都是男的船上捕魚、女的下海去摸鮑。
 
 村人たちはおばあさんが死んだと思って、葬式(そうしき)を出しました。
 基本上下海這案子死去的人不是少數、村上也就都默認瓦婆子肯定是遭難了、還為她一同辦了葬禮。
 
 それからしばらくたったある日、村の若者が魚釣りをしていると海の中から、
 「ホーイ、ホーイ」
 と、声がして来ました。
 這事靜落來有了那麼幾日吧、這天一條年輕人又是如常的坐船上守杆。
 突聞這海面就傳出了氣泡聲、就看到一個個泡泡往水面上面冒啦。
 
 しばらくすると、今度は大きな声で、
 「助けてくれー、助けてくれー」
 と、いう声とともに、海女の磯桶(いそおけ)が浮いてきたのです。
 看了一陣過後不對啦、這次是幫有人喊救命都清楚聽到了、後面又看到海面上面浮出一條桶、這不就是裝鮑那條傢伙哦?
 
 その磯桶は、瓦屋のおばあさんの物でした。
 「たっ、大変だ!」
 而且年輕人眼尖、一眼就看出這就是瓦婆子的那條吃飯傢伙。
 這過一下開始急起來了、直接是一聲䛥、幸好離得近啦。
 
 村の若者は急いで海へもぐり、海の中にいたおばあさんを助けました。
 等聲音幫一群壯漢喚來、這就全部一個個躍入海中是托瓦婆了。
 
 おばあさんは手に、小さな桐(きり)の箱を持っています。
 やっとの事でおばあさんを家に連れて帰ると、おばあさんはこんな事を言いました。
 人幫瓦婆子拉上來一看、這婆子手上還幫一個小盒盒捏到的。
 這又就眾人送到扶起歸屋、等人徹底緩過來就細細道來了。
 
 「大グラ島から四十間(約70メートル)ほど海の底にもぐったところに、石の鳥居(とりい)があった。
 それをさらにもぐると、イソコ大神があったのじゃ。
 講自己當日這就下去了大巖島、等潛入這差不多至七十米之深處、就幫一條神社的大門看到了、還是條石造的、我這就奇、繼續去探、後面才曉得自己是幫磯神屋到了。
 
 お参りをしたら、イソコさんがこの小さな桐の箱をくれたのじゃ。
 イソコさんは、
 畢竟是條神社、也就進到內中拜上一拜、這就有了後面的事了、等到磯神現身、幫這個小銅箱往我手上一交、交待了。
 
 『人前では、決して開けるでないぞ。開けずにおけば家が繁昌(はんじょう)するが、開けると七代のあいだ、盲目(もうもく→目の見えない人)の子が生まれてくる』
 と、言われたのじゃ」
 と、言いました。
 人就交待過我講這箱子萬萬不能當到人面打開、看不得、眼睛會瞎、但若是這箱子不開就能保我七代子孫福蔭、反過來就是連瞎七代、問我懂?
 
 聞いていた村人たちは桐の箱の中を見たくなり、おばあさんに見せてくれと何度もたのみましたが、おばあさんは決して見せようとはしません。
 這鬼話幫村裡人哄的是一愣一愣的、就過更加的鬼迷心竅想去開下子這箱子看人裡面虛實去了、天天是軟磨硬泡的對到瓦婆求、但是瓦婆不依。
 
 そうしているうちに庄屋(しょうや)さんがこの事を知り、庄屋さんは瓦屋のおばあさんのところにやって来て言いました。
 最後話被人帶到里長這裡、想別個面子大出個主意、聽到有這奇事里長竟然是也來勁了、自己去到了婆子屋。
 
 「海に行ったまま、もう帰って来ないかと思っていたのに、よくぶじで上ってきて喜ばしいことじゃ。
 なんでもばあさんは小さな桐の箱を持って来たそうじゃが、いったい何が入っているのじゃ?」
 先是場面話講一些、甚麼之前講你死了啊、都到幫你吊喪、現在活到回來自己也高興啊、過來看下子婆子你啊、這就扯到扯到扯箱子的事去了、講自己也想看。
 
 「それがイソコ大神さんに、
 『開けるじゃないぞ、開けたら大変な目に会うぞ』
 と、言われたので」
 婆子就講開不得、神仙交待了、一開就夾卵。
 
 「ほう。それは、どんな目に会うのだ?」
 是怎麼個夾卵法啦?
 
 「それが、ちょっと開けただけでも、七代のあいだ盲目の子が生まれるというのだ」
 神仙講會閃瞎狗眼、還講威力巨大遺傳七代。
 
 「なら、みんなの前で開けたらどうじゃ? そうすれば責任はみんなにあるのだから、大丈夫でねえか?」
 那這麼到、婆子、到時候你就躲到、我們一群人圍起來幫它開了、當到大家的面?這瞎要是瞎大家的狗眼、你講對吧?
 
 「うん、まあ、しかしなあ・・・」
 這?婆子有點講不出口、像是為難。
 
 庄屋さんと押し問答(もんどう)のすえ、瓦屋のおばあさんはとうとう小さな桐の箱を開ける事になりました。
 里長又是三番五次的求、逼到婆子就範幫自己依了、最後終於是讓婆子松了口。
 
 そしておばあさんがふたを開けると、あの小さな桐の箱の中から大きな蚊帳(かや)が出てきて、みるみるうちに八畳の間いっぱいに広がりました。
 這就看婆子小心翼翼開了蓋、好傢伙啦、這就盒子裡面一條好大的蚊蟲罩子飛出來了、變大變大又變大。
 
 村人たちがおどろいて見とれていると、おばあさんがいません。
 「おい、おい、ばあさんや?」
 變最後幫婆子變不見了去。
 我日!瓦婆啦?
 
 みんながおばあさんを探しまわると、おばあさんはふとんの中へもぐって体を丸くしていたのです。
 最後這蚊帳變大膨脹不曉得幫瓦婆抵甚麼地方去了、逽半天床上聽到瓦婆的聲了、別個人都被絲線包粽子了壓到動彈不得。
 
 「ばあさんよ、あの蚊帳はじゃまだから、なんとか元通りにならんのかなあ」
 婆子啊、這蚊帳把一條屋子都填滿啦、這人想走路都不方便啊、你曉得方法收吧?
 
 「ほれ、だから箱を開けたらあかんと、言ったやないか!」
 我日!我都跟你講了不要開、你硬要催我開!現在又喊我收回去我怎麼會收啦!
 
 「まさかあの小さな桐の箱から、こんなに大きな蚊帳が出てくるとは思わんかったから」
 這哪個曉得啦、這個一個小小盒子那麼大條蚊帳跟你蹦出來。
 
 「まあ、確かに。しかし庄屋さん、これをどうしたらいいのかのう?」
 「うーん・・・」
 先莫扯這條事咯、現在這案子是要怎麼幫他解決了啦?要想辦法啦。
 也是。
 
 庄屋さんは腕を組んで、考え込んでいます。
 村人たちも、困った顔をしていました。
 そこでおばあさんは、
 這就所有人開始陷入了沈思。
 最後還是婆子先開的口。
 
 「海の底のイソコ大神に行くのはもうごめんだから、陸の磯部(いそべ)さんに行ってお頼みしてこよう」
 と、言いました。
 講這磯神那邊案子估計大多數已經是黃了、你求別個肯定也是搞不太好、這就去逽下子磯部大神看他有甚麼解決辦法吧啦。
 
 それにはみんなも賛成したので、おばあさんは磯部さんへ行くことになりました。
 すると、磯部さんが、
 「桐の小箱と、蚊帳を持って来い」
 神仙的案子還是要靠神仙解、眾人都覺得婆子講的對、這就又變成讓婆子逽神仙去啦。
 到地方、磯部大神這就講了、幫箱子還有蚊帳都過老子交過來先、爹這才好幫你們解決。
 
 と、いうので、さっそく持って行くと、
 話一放完、這就婆子去喊人準備啦、辛苦搬來。
 
 「海の底のイソコさんの言われることを聞かないから、こんな事になったのじゃ。今回は何とかするが、よく反省せいよ」
 我這次要跟你幫話講清楚啦、你這次千萬要記清楚了、莫到時又麻煩我來搞第二次、磯神那邊你已經黃了、我這邊已經是你最後的機會了、懂?
 
 と、磯部さんはおばあさんをしかりつけたのです。
 それから後、瓦屋では家訓(かくん→家の決まり)として、
 《約束は、絶対に守ること》」
 所以這就是要喊婆子怎麼搞啦、婆子曉得了、就是要自己以後一定要守護好約束、怕到時候再出事就不是這樣子了、婆子馬上是幫一定要嚴守承諾寫入了家訓、讓後代一定要遵守、莫到時萬一突然瞎了狗眼。
 
 と、言い伝え、家業(かぎょう)にはげんだので、商売は大はんじょうしたという事です。
 也是講後人謹遵家訓、後來到跟人做生意的路上也是拖了這個福、一帆風順發了大財、還過起來了。
 おしまい结束
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