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12月6日の日本民話
(12月6日的日本民間故事)
いも正月

いも正月
紅薯

日本語 ・日本語&中国語

♪音声配信(html5)
朗読者 : 企画・制作:A'sf

むかしむかし、茂作(しげさく)いう若者が、お母さんと二人で暮らしていました。
到好久以前、有條喊茂作的年輕人、這就和他媽生活到一起。

茂作は働くのが大きらいで、いつもブラブラと遊んでは、お酒ばかり飲んでいます。
茂作這人怎麼講啦、好吃懶作、每天就只是圖自己那二個快活、一有點小錢也都吃酒散了去。

そのために二人はとても貧乏で、その日の食べ物にも困る暮らしでした。
這就㫘存到幾個錢、本來這就不怎麼夠用、因這條作風日子也是過得拮据、時不時都無米下鍋這樣。

ある日、茂作がお母さんに言いました。
這麼久落去人其實也不快活、有天茂作就跟自己媽交待了。

「おれ、よその土地へ行って働いてくる。どっさりと金をかせいで来るから、待っていてくれ」
講自己要去外面逽錢、幹大事、讓媽這跟自己準備點路費、就等到自己這賺大錢回來了。

お母さんはうれし涙を流すと、家を出て行く茂作にこつこつとためていたお金を全部渡して、茂作を見送りました。
媽看到兒要出去還是不捨、但也是幫平日一點點積落來的點救命錢全交起他了、交待茂作人到外面一定要穩當。

茂作が村を出てから、三年の月日が過ぎました。
好啦、這就屁股一拍走人了、但等到都過了三年。

茂作からは、手紙一つありません。
是㫘點音信、連張寄回屋裡的書信都㫘看到。

でもお母さんは、いつか立派になった茂作が帰って来るのを待ち続けました。
但是媽一直還是幫茂作等到的、始終是相信到自己兒、比起擔心更多的是期盼。

やがて、大みそかがやって来ました。
這天年夜。

ほかの家ではお米をたいてお正月の準備をしますが、貧しいお母さんの家にはお米がありません。
其他人屋裡面都已經全部準備好吃年夜飯了、但是媽到屋裡是連點米都㫘得。

あるのは、少しばかりのいもだけです。
好到紅薯還剩的有幾個。

「いもでも、ないよりはましだわ。今夜もいもを煮て、お正月の準備をしましょう」
雖講這物以稀為貴、但放到現在這紅薯也不見得比米差、媽也是想今年過年就吃這幾個紅薯了。

お母さんが川でいもを洗っていると、旅人が声をかけてきました。
先去河裡面幫紅薯洗幾下搞乾淨起來、這就洗的時候、河邊來了條過路的搭話了。

「すみません。旅の途中でお金を落としてしまい、昨日から何も食べていません。なにか食べ物を、わけてもらえませんか?」
講自己走半路這錢包落丟的、這就從昨天起開始是一點東西都㫘吃過了、就是講想問別個討個口糧的樣子。

「はい」
お母さんはやさしくうなずくと旅人を家に連れて行き、夕飯のために煮ておいたいもを出してやりました。
正到洗紅薯的媽也是跟到一口答應、這就幫這條路人一帶、帶進屋了這就𤏪飯讓他吃、講是飯也就是自己的一個紅薯讓起別個吃了罷了。

旅人はよほどお腹が空いていたのか、両手でいもをつかむとものすごい早さで食べてしまいました。
看別個吃東西的樣子是狼吞虎咽的、紅薯才剛遞過去就跟你兩口喍完的。

「・・・あの、申しわけないのですが、もう少しいただけないでしょうか?」
「はい」
這就又㫘吃飽的個樣子、厚起臉皮不好意思的還想討個甚麼吃。
媽也是應了。


お母さんはニッコリ笑うと、かまどに火をつけて、お正月用のいもを煮てあげることにしました。
剛剛跟年輕人過的那條其實是已經煮好的自己還㫘吃的紅薯、就放到鍋裡面本來是自己的晚飯、曉得別個餓、媽又笑到幫幾個剛才到河邊才洗好的紅薯甩進鍋子蒸了、就當是今天的年夜飯。

そしていもが煮えるまでの間、旅人に心配している茂作の事を話しました。
這就點火起鍋、期間閒雜時間也是和別個聊二句、這就扯到了自己三年還㫘歸屋的兒。

「うちの息子の茂作が、よそで働いてお金をかせいで来るんですよ。お金なんていりませんが、立派に働いて一人前になった茂作の姿を見るのが、わたしのゆいつの楽しみなのです」
講別個到外面辛苦賺錢、現在還㫘歸屋、自己想他出去也不是講為了賺到錢回來、就是講怎麼也有個正事讓他搞、這麼到自己可以心安、我一想到他現在已經成人懂事了我就開心。

その話を、外で聞いている者がありました。
それは三年前に村を出て行った、茂作です。
講這話的時候剛好門外來人了、站到條傢伙偷聽、別個就是這屋媽的親兒、茂作、不曉得今天怎麼過年回來了。

茂作は三年の間、働きもせずにぶらぶらと遊んでいました。
茂作這三年到外面其實也㫘作出甚麼正事、同樣是天天耍啊耍、天天幫日子混到的、現在還是光屁股一個。

そしてお母さんにもらったお金を全部使い果たしたので、しかたなく家に帰ってきたのでした。
(おふくろ・・・)
幫自己媽過的所有錢也是講揮霍一空、這㫘了錢也就狼狽的回來了。

お母さんの話を聞いているうちに茂作は自分が恥ずかしくなって、そのまま家を離れようとしました。
剛準備踏入家門、聽到自己媽幫這話對外人一講、這下連進屋的臉面都㫘得啦。

するとその時、旅人がお母さんに言いました。
而這時別個路人也跟媽講。

「あの、山に荷物を置いているから、ちょっと行ってきますね」
講自己包忘記佩了去、落山上的、現在要去取

それを聞いた茂作は見つかってはまずいと、あわてて物置きのかげにかくれました。
茂作聽到屋裡動靜也是馬上一躲、避開出來的來人。

旅人は家を出ると、山の方へ歩いて行きました。
別個這還就真往山上去了。

そして間もなく、山の方から旅人の大きな声が聞こえて来ました。
上了山的客人這就對到山底下的屋裡面吼。

「いもは、煮えましたかー」
お母さんも、大きな声で答えました。
姨!紅薯好㫘?

「いいえ、まだですー」
還㫘好、再等一下。

しばらくすると、また旅人の大きな声がしました。
這就又過了一陣、客人又到山上假勁唏。

「いもは、煮えましたかー」
好不?

「いいえ、もう少しですー」
再等下!

旅人は山の上の方へ行ったらしく、声がだんだん遠くなっていきます。
聽聲音這人是越走越遠了去。

「いもは、煮えましたかー」
現在啦?

「はーい、いもが煮えましたよー」
現在好了!你可以來了!

お母さんが答えると、山の上から旅人が言いました。
這就紅薯好啦、客人也就講了。

「それじゃあー、戸を開けて待っていてくださーい」
那你先幫門開到嘛、我跟到就過來的。

お母さんが言われた通りに家の戸を開けると、突然山から強い風が吹いてきて、隠れていた茂作の体を木の葉のように舞い上げました。
媽這就先幫門開到去等人來、門這就打開的一瞬、山上是突來一陣狂風、幫樹木草葉過一卷、順便也幫躲到草叢裡面的茂作過一包。

そして茂作は風に運ばれて、ドスンと家の中に落とされました。
這就被一陣龍卷風這麼卷到自己媽面前了。

「しっ、茂作!」
當下媽這就喊出了聲、兒啊!

お母さんが驚きの声を上げると、続いて風に乗って、ドスン! ドスン! ドスン! と、たくさんの荷物が茂作の後ろに落ちてきました。
媽一陣驚呼、這龍捲風又是持續襲來、一二三四五、這又是甚麼東西過一堆堆刮過來了。

茂作がふり返ると、後ろにはお金やお米や布が山のように積んであります。
兒過轉頭一看啦、竟看到的是一座金山銀山、糧油布匹米錢是甚麼都跟你齊了。

「茂作、これはいったい?」
媽這就問兒是甚麼情況啦。

「いや、おれにも何がなんだか」
兒也不好作這條聲、未能有那個臉面真講這些就都是我三年到外面賺到的。

飛んで来た荷物の中に、一通の手紙がありました。
所幸這金銀財寶裡面還有封書信、能讓誤會化解。

二人が手紙を開いてみると、そこにはこう書かれてありました。
這就兩人一起看上面到底是寫條甚麼名堂啦。

《おいしいいもでした。二人とも、お幸せに。旅人より》
這就上面寫了、你這條紅薯的心意我就領了、這些傢伙是過你們的、你們這也就團圓。

お母さんは思わず、旅人が消えていった山に手を合わせました。
「さっきの旅人は、神さまにちがいないわ」
媽瞬間就曉得了別個就是條活菩薩啊、這就立馬對到山的方向作了個揖。

茂作も、お母さんと一緒に手を合わせました。
「ああ、きっとそうにちげえねえ」
兒這就也跟到媽一起、叩拜別個好意。

それからの茂作は本当によく働くようになり、お母さんを大事にして幸せに暮らしました。
這就窮的時候好吃懶作、有了錢反而還轉了性、專心搞起事來了、也許是門口的一席話、後面也是好生看到自己媽、送別個終老了。

おしまい
结束

※ この「いも正月」の朗読は、以下の方々により、ご提供を受けた作品です。

出演:てるみー

音楽・演出:thin-p @ A'sf
(一部、著作権フリー音源を使用)

企画・制作:A'sf

おはなしパタくんへのリンクURL
http://patakun.seesaa.net/article/180667369.html

A'sf へのリンク
http://asfradio.seesaa.net/

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