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3月12日の百物語
(3月12日的日本鬼故事)
火の戦い

火の戦い
死人架

日本語 ・日本語&中国語

むかしむかし、京の都に住む若者が、大阪の友だちのところへ泊まりがけで出かけていきました。
到好久以前、住到京都的、跑到大阪認得到的、那裡過夜。

都の男は友だちの家で近所の者たちとお酒をくみかわしているうちに、すっかりいい気分になりました。
到地方了就先吃酒、一群人到屋裡就好開心。

「ああ、よい気分だ。なあ、ちょっと散歩に行かないか?」
我們出去走兩踋啊?

「よし、行こう」
走嘛。

そしてみんなが心地よい夜風に吹かれながら歩いていると、百メートルほど先の暗闇に、いくつもの小さな火が燃えているのが見えました。
夜頭街上就吹到涼風、走起來也還舒服、這時前面一百多米、烏漆麻黑的地方、燃到有幾坨火。

火は五つ六つと燃えては、一つになって消えて、またぽつぽつと現れます。
五六坨火聚到一起不見、又化整為零陸續出現。

「あれは、何の火だ?」
這是甚麼鬼?

都の男がたずねましたが、誰にもわかりません。
過來大阪玩的這個年輕人就問本地人。
他們自己也不曉得。


みんなしばらくだまって、ぼんやりと火をながめていました。
人就都不做聲、就懵逼的看到。

そのうちに、一人の男が言いました。
一個人港話了。

「そう言えば、むかしこの辺りで大きな合戦があったそうだ。もしかすると死んだ侍たちの魂が火の玉になって、この世に現れたのかもしれんぞ」
莫心(有可能)是打死人架、之前這地方打仗死好多人、這些死人骨頭亡魂繼續演武啊。

「へーっ、それは風流だ。なあ、もっと近くへ行かないか?」
那有味道、我們上去看。

都の男がそう言うと、他の者たちはあわてて首を横に振って、
來玩的京都人就這麼港、其他人都是擺腦殼。

「何が風流なものか。もしとりつかれでもしたらどうする」
有味條卵、等哈被鬼上身就真有味了。

と、その場から動こうとしません。
別個就都站到不動。

仕方なく都の男は、一人で火の近くまで行ってみました。
城里人就一個人上去。

すると、ちょろちょろ燃え上がる火は、よく見ると侍や馬の形をしていました。
上前才看得清楚、那些火都是武士還有馬的輪廓。

たくさんの侍たちの火は、燃えながら一つの群れとなって向こうへ攻めて行きます。
一群死士就燃到聚合、朝對方衝鋒。

そして向こうの火とぶつかって激しくはげしくせめぎあうと、ひときわ大きく燃え上がって、すうーっと消えていきました。
跟對面那坨大火碰到一起、一哈就轟的燃的好大、在一哈就消失了。

するとさらに、あちこちの草むらから小さな火が燃え上がります。
然後這邊那邊的草叢也都是一顆顆火星。

またそれが侍たちの形になって、ふわふわと反対側の火へ攻めて行きました。
也是變成武士的樣子、晃到晃到朝對面進攻。

せめぎあいは、何度も何度も続きます。
打的是有來有回、米得休止。

それを見ていた都の男の目に、涙が浮かびました。
幫城里人這都看哭了

「死んでからも、こうして戦い続けるとは、侍とは悲しいものよ」
也是嘆武士、死了還要無休止的鬥爭。

都の男は手を合わせると静かに念仏を唱え、そして大阪の友だちたちと一緒に家へ帰りました。
城里人就開始跟他們唸經禱告、完了也是和友人一起歸屋了。

おしまい
结束

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