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 7月20日の日本の昔話
 
  
 金の鳥居(とりい)
 吉四六(きっちょむ)さん → 吉四六さんについて
 
 にほんご(日语)  ・ちゅうごくご(中文) ・日语&中文
 
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 投稿者 ナレーター熊崎友香のぐっすりおやすみ朗読
 【大人もぐっすり眠れる睡眠朗読】日本昔話集11 元NHKフリーアナ お話読み聞かせ
 
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 制作: フリーアナウンサーまい【元TBS番組キャスター】
 
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 制作 : 妖精が導くおやすみ朗読チャンネル
 
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 投稿者 「癒しの森っ子」
 
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 投稿者 「眠りのねこカフェ」
 
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 投稿者 「テツの朗読チャンネル」
  むかしむかし、吉四六さんと言う、とてもとんちの出来る人がいました。
 ある日の事、吉四六さんは村の家々をまわって頼みました。
 「八幡さまの木の鳥居(とりい)が、古くなって壊れそうじゃ。
 みんなでいくらかずつを出し合って、金の鳥居を寄付したいと思うが。
 どうだろうか?」
 「それは良い考えだ。吉四六さんも、たまには良い事を言うの」
 こうして村人たちは、吉四六さんにお金を預けました。
 
 さて、それからいく日もたたないうちに吉四六さんが、
 「金の鳥居が、出来ました」
 と、ふれまわったので、
 「ほう、ずいぶんと早くに出来たな」
 「一体、どんなに立派な鳥居だろう?」
 と、さっそく村人たちは、八幡さまヘ出かけて行きました。
 ところが鳥居はそのままで、どこにも金の鳥居なんてありません。
 「どういう事だ? 吉四六さんを呼んで訳を聞こう」
 そこで呼ばれた吉四六さんが、やって来ると、
 「ほら、ちゃんとそこに、金の鳥居が建ててあるではないか」
 と、みんなの足元を指差しました。
 みんなが見てみると、そこには縫い物に使う木綿針で作った小さな鳥居が、ちょこんと置かれていたのです。
 「なるほど、確かにこれも、金の鳥居だ。こりゃあ吉四六さんに、いっぱい食わされたわ」
 村人たちは、笑いながら帰って行きました。
 おしまい   
 
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