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 12月5日のイソップ童話
 
  
 鳥刺しとシャコ
 
 ※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先
 
 投稿者 : 神栖星花研究所 「神栖星花研究所」
   鳥刺しの家に、夜遅くお客さまが来ました。何もごちそうする物がないので、鳥刺しは飼っているシャコを捕まえて、しめ殺そうとしました。
 シャコは憤慨(ふんがい)して、
 「あなたは、何て恩知らずでしょう。
 わたしはいつだっておとりになって仲間のシャコをおびき寄せて、あなたに捕らせてあげてるのに、それなのにわたしを殺す気ですか」
 それを聞いて、鳥刺しは言いました。
 「だからよけい、お前を殺さなければならないんだ。
 何しろお前は、自分の仲間までひどい目に会わせる奴なのだから」
 
 自分の身内を裏切る人は、裏切られた人だけでなく、その人を引き渡した相手の目から見ても信用出来ない悪者だという事を、このお話しは教えています。
 おしまい   
 
 
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