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 6月24日のイソップ童話
 
  
 旅人とオノ
 
 にほんご(日语)  ・ちゅうごくご(中文) ・日语&中文
 
 ※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先
 
 投稿者 : 神栖星花研究所 「神栖星花研究所」
 
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 投稿者 「テツの朗読チャンネル」
   2人の男が、一緒に旅をしていました。そのうち、1人が道に落ちているオノを拾いました。
 それを見て、もう1人が、
 「ぼくたちは、オノを拾った」
 と、言いました。
 すると、拾った男が言いました。
 「『ぼくたちは、拾った』ではなくて、『きみは拾った』と、言えよ」
 
 しばらくすると、そのオノを落とした男が2人を追いかけて来ました。
 その男は盗賊で、盗んだオノを落としてしまったのです。
 「ああ、もう駄目だ。ぼくたちがオノを横取りしたと思っている。ぼくたちはもう助からない」
 オノを拾った男がなげくと、もう1人の男が言いました。
 「『ぼくたちは助からない』じゃなくて、『ぼくは助からない』と言えよ。だって、さっきオノを拾った時に、きみはぼくを仲間に入れなかったのだから」
 
 良い事があった時に、友だちをのけ者にする人は、不幸な目に会った時に、その友だちに助けてもらえるはずがない。
 と、言う事を、このお話しは教えています。
 おしまい   
 
 
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