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6月15日のイソップ童話

アリとコガネ厶シ

アリとコガネ厶シ

にほんご(日语)  ・ちゅうごくご(中文) ・日语&中文

※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先

投稿者 : 神栖星花研究所 「神栖星花研究所

おりがみをつくろう ( おりがみくらぶ より)
蟻の折り紙あり

♪音声配信(html5)
亜姫の朗読☆ イソップ童話より

 夏の間、アリは畑を歩き回って、コムギやオオムギを集めては冬に食べる為に貯めていました。
 コガネムシは、それを見て、
「そんなにせっせと働くなんて、あなたはどうかしていますね。
 今は食べ物のたくさんあるいい季節で、働かないでも済むのだから。
 ほら、見てみなよ、他の生き物はみんなのんびりと楽しく過ごしているよ」
「・・・・・・」
 アリはその時は、何も答えませんでした。

 やがて、冬がきました。
 冷たい雨がウシのフンを流してしまうと、食べ物がなくて困ったコガネムシはアリの所へ来て、
「アリさん、何か食べ物を下さい」
と、頼みました。
 するとアリは、
「ほらね、コガネムシさん。
 わたしが働いているのを、あなたはバカにしたでしょう。
 あの時にあなたも働いていれば、今、食べ物に困る事はなかったのに」

 このコガネムシと同じで、人間でも景気の良い時に将来の備えをしておかないと、いったん不景気になれば、ひどい貧乏(びんぼう)になってしまいます。

※この「アリとコガネムシ」は、有名な「アリとキリギリス」と同様に、もとの寓話である「アリとセミ」から変化したお話しです。
 セミが、コガネムシやキリギリスに変化した理由は、お話しの伝わった国に、その昆虫がいなかったり、お話しを伝えた人が、勝手に昆虫を変えたりしたからです。
 ほかにも、「アリとコオロギ」や「トンボとキリギリス」などがあります。

おしまい

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