昔話の英語《福娘童話集》昔話の英語 日本語昔話の英語《福娘童話集》 童話・昔話・おとぎ話の福娘童話集
 


ふくむすめどうわしゅう > がいこくご (にほんご) > にほんのむかしばなし

二人の幽霊

ふたり の ゆうれい

(にほんのむかしばなし)

♪Reading in Japanese
音声 『Web団 零点』



にほんご ←→ にほんご & えいご ←→ えいご

 むかしむかし、ある まち に、いろじろ で きのよわい、しんべい と いう さむらい が いました。

 ゆみ も かたな も だめ で、なかま からは こしぬけ よばわり されていました。

 さて この まち に、もと は まちいちばん の ちょうじゃやしき だった の ですが、

 いま は あれはてて ゆうれい が でる との うわさ の やしき が ありました。



 ある ひ、なかま の さむらいたち から、

「どんな に つよい さむらい でも、ひとばん と おれん と いうぞ。

 おぬし なんか、もん を くぐる こと さえ も できまい。あはははははっ」

と、ばか に された しんべい は、

「そこまで いわれて は、なに が なん でも とまって やるわ!」

と、いえ に かえって はらごしらえ を すると、おっかなびっくり ゆうれいやしき へ でかけて いきました。

 くさ が ぼうぼう の にわ に はいっていく と、さっそく ひとだま が にし と ひがし から ひとつ ずつ、すすーっ と とんで きました。

「うひゃーっ、ひとだま が ふたつ も!」

 しんべい は にげだしたい のを がまん して、おそるおそる やしき に はいりました。

 やがて、ろうそく の ひ が ひとゆれ した かと おもう と、

「うらめしやあ・・・」

と、かみ の ながい おんな の ゆうれい が、ぎん の おかね の はいった はこ を だいて あらわれました。

「で、でたー!」

 しんべい が ふるえあがり ながら も なんとか こらえて いると、カギ を て に した おとこ の ゆうれい も あらわれ ました。

 だんじょ の ゆうれい が いっしょ に でてくる なんて、よほど の わけ が あるのでしょう。

 しんべい が おもいきって、わけ を きいてみると、

「わたしたち ふたり は、この やしき で はたらいていた もの どうし です。

 けっこん の やくそく を した の ですが、しゅじん が それ を ゆるして くれません」

と、おとこ の ゆうれい が かたり はじめました。

「そこで やしき の おかね を もちだして、よそ の まち へ にげて くらそう と したのですが、

 しゅじん に みつかってしまい、ふたり とも きりころされて しまいました。

 そして べつべつ の ところ に うめられ、いま も そのまま なのです。

 わたしたち は その うらみ から、やしき の しゅじん に たたって やりました が、いまだ に じょうぶつ できません。

 どうか この おかね で おぼうさん を よんで、じょうぶつ させて ください」

「・・・そうだったのか。わかった」

 しんべい が ひきうける と、だんじょ の ゆうれい は ひとだま に なって、すーっ と でていきました。

 ざしき には ぎん の おかね が ずっしり はいった はこ と、その はこ の カギ が のこされています。



 あくるあさ、しんべい は ゆうれいやしき の できごと を てら の おしょうさん に つたえて、ふたり の くよう を して もらいました。

 この はなし を きいた、この くに の とのさま は、

「こしぬけ どころか、しんべい の はたらき は さむらい の かがみ で あるぞ。ほめてとらす」

 と、ほうび と して、その やしき を あたえた そうです。

おしまい

前のページへ戻る


福娘のサイト
366日への旅
毎日の記念日・誕生花 ・有名人の誕生日と性格判断
福娘童話集
世界と日本の童話と昔話
子どもの病気相談所
病気検索と対応方法、症状から検索するWEB問診
世界60秒巡り
国旗国歌や世界遺産など、世界の国々の豆知識