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第 147話

まま子と魚

まま子と魚
岡山県の民話岡山県の情報

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 むかしむかし、ある家に、三人の男の子がいました。
 一番上の男の子は死んだお母さんの子どもだったので、新しいお母さんは自分の子どもだけを可愛がり、一番上の男の子をいじめてばかりいたのです。
 それに、ご飯も自分の子どもたちには、魚のおいしい所ばかりやって、上の男の子には骨しかあげないのです。
 でも、上の男の子は新しいお母さんを恨んだりせず、毎日骨ばかり食べていました。
 そんなある日、弟たちが上の男の子に尋ねました。
「兄ちゃんは、どうして骨ばかり食べるの?」
 すると、お母さんも聞き耳を立てて、上の男の子がどんな返事をするか聞いていました。
「ああ、それはな、お母さんがぼくに、『骨のある奴になれ』と、願いをかけているからだよ。お母さんは、優しい人だからね」
 その返事を聞いたお母さんは、上の男の子がますます嫌いになり、次の日は魚の頭だけを上の男の子に出したのです。
 すると弟たちが、また尋ねました。
「兄ちゃんは、どうして頭だけを食べるの?」
 すると上の男の子は、
「ああ、それはな、お母さんがぼくに、『偉くなれ、頭(かしら)になれ』と、願いをかけているからだよ。お母さんは、優しい人だからね」
 その返事を聞いたお母さんは、いまいましくなって、次の日は、魚の尻尾だけを出したのです。
 すると弟たちが、また尋ねました。
「兄ちゃんは、どうして尻尾だけを食べるの?」
 すると上の男の子は、
「ああ、それはな、お母さんがぼくに、『跡を取れ』と、願いをかけているからだよ。お母さんは、優しい人だからね」
と、答えたのです。
 それを聞いていたお母さんの目から、ポロリと涙がこぼれました。
(いつもいつもいじめているのに、この子は、なんて良い子なんだろう)
 それからお母さんは、上の男の子も弟たちも、同じように可愛がりました。

おしまい

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