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クリスマスについて
クリスマスツリーとサンタ

クリスマスについて

 クリスマスとは、イエス・キリストがこの世に生まれたことをお祝いする日の事です。

 英語では「Christmas」で、これはキリスト(Christ)とミサ(mass)から出来た言葉です。
 ミサは神さまに感謝する意味があるので、日本的に言えば「キリストに感謝しましょう」という意味です。

 ちなみに12月24日はクリスマス・イブですが、イブ(Eve)とは「前夜」という意味です。

 またクリスマスに「メリー・クリスマス」と言いますが、メリー(Merry)には「楽しい」とか「愉快な」という意味があるので、「メリー・クリスマス」を日本的に言うと「楽しいクリスマスを過ごしましょう!」という意味です。


サンタ顔サンタ・クロースについて サンタクロース

 子どもたちには、クリスマスといえばイエス・キリストよりもサンタ・クロースの方が有名でしょう。

 そのサンタ・クロースですが、4世紀のトルコに実在したニコラスという司教がモデルと言われています。
 ニコラス司教は貧しい人や子どもたちを助け、後に聖ニコラス(Saint Nicholas)と呼ばれました。

 その聖ニコラスをたたえるお祝いがカトリック教会によってクリスマスのお祝いと結び付けられるようになり、17世紀になってオランダ人がニューヨークを建設した際に、その伝統も一緒にアメリカに伝わったのです。

 オランダ語では「Sinterklaas」と呼ばれていましたが、アメリカで英語的な発音になおされて「Santa Claus」→「サンタ・クロース」となったのです。

 そしてクリスマスが企業の商戦に使われるようになると、サンタ・クロースがトナカイのそりに乗ってやって来て、煙突から入って子どもたちにプレゼントをするというイメージが作られました。

プレゼントボックスクリスマスプレゼントについてプレゼント

 クリスマスにプレゼントを贈る習慣には、次の様な説があります。
・聖ニコラスが、困った人たちへ贈り物をしたこと。
・イエス・キリストの誕生の際に、東方から来た賢人達が贈り物を携えてきたこと。
 それらを企業が商品販売に結びつけて、「クリスマスには親しい人にプレゼントを贈ろう」となったのです。

リースクリスマスカラーについて

 クリスマスの色と言えば、緑色と赤色です。
 緑色と赤色をそれらしく組み合わせれば、クリスマスを感じるから不思議ですね。

 クリスマスに使われる緑色はクリスマスツリーの常緑樹の色で、一年中緑の葉をしげらせる常緑樹からイエス・キリストが与える永遠の命や永遠の愛を表しています。
 また赤色は、イエス・キリストが人々のために流した赤い血を表しています。

 

クリスマスツリーと、そのかざり(アイテム)にについて

 クリスマスツリーと言えば緑豊かなモミの木で、星やベルやキャンドル、キャンディーなどのかわいいかざりがたくさんついています。
 ここでは、それらについて簡単に説明します。

クリスマスツリークリスマスツリークリスマスツリー2

 クリスマスツリーは、8世紀のドイツでドルイド教団員と呼ばれる人たちが木をすうはいしていて、クリスマスにモミの木を植えた事が始まりだと言われています。
 その習慣がドイツからの移民たちによって19世紀初頭にアメリカへ伝えられ、今のクリスマスツリーが誕生しました。

 またクリスマスツリーには色々なかざり付けをしますが、これは1841年イギリスのビクトリア女王の夫君であるアルバート公がウィンザー宮でクリスマスツリーをきれいにかざり付けたのが始まりとされています。

トップスタートップスター(クリスマスツリーの一番上の星)

 クリスマスツリーのてっぺんには、大きな星(トップスター)がついています。
 これは賢者たちが不思議に光り輝く星を見て、救い主(イエス・キリスト)の到来を知った事に由来されています。

クリスマスベルクリスマスベル

 クリスマスの音と言えば、教会から流れるベルの音です。
 このベルはクリスマスベルと呼ばれ、イエス・キリストの誕生を人々に知らせ意味があります。

クリスマスキャンドルクリスマスキャンドルクリスマスキャンドル2

 日本ではあまりしませんが、クリスマスにはロウソクに火をともします。
 これは明かりだけの理由ではなく、イエス・キリストが「世を照らす光」と呼ばれていた事に由来しています。

キャンディ・ケーンキャンディ・ケーン(杖の形をしたキャンディ)

 クリスマスツリーに、『J』の形を逆さにした赤いストライプのキャンディーがついているのを見た事があると思いますが、これはキャンディ・ケーンとよばれ、羊飼いの持っている杖の形です。
 これはアメリカのインディアナ州のキャンディ製造業者が20世紀初頭に、イエスキリストを象徴するようなキャンディを作りたいと考えたのが始まりです。

 どうして羊飼いの杖の形をしているかと言うと、聖書ではイエス・キリストを羊飼いにたとえる事が多いからです。
 またキャンディは、少し硬めに作っています。
 その硬さは、イエス・キリストへのかたい信仰心を現しています。
 そしてキャンディーの赤い4本のストライプですが、これは3本が十字架にかけられる前にローマの兵士によってうたれたイエス・キリストのムチの傷あとで、残りの1本はイエス・キリストが十字架で流した血をあらわしています。


 クリスマスツリーには色々な意味が込められています。
 クリスマスツリーをかざる機会があれば、一度それらの意味を思い出してください。

おしまい


このページのおりがみは、「おりがみくらぶ」の作品です。
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おりがみくらぶ クリスマスの折り紙
おりがみくらぶ http://www.origami-club.com/index.html

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