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福娘童話集 > 絵本紙芝居(アニメかみしばい) ジャック・オー・ランタン
ジャック・オー・ランタン 後編
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ジャック・オー・ランタン
ハロウィンのお話 → ハロウィンについて
イラスト版 えほん版
悪魔は、なさけない声でジャックに頼みました。
「ジャッ、ジャックさん。どうか助けてください」
「ああ、助けてやってもいいが、おれの魂を取る事をあきらめるかい?」
「はい、あきらめます。あきらめますから、早く助けてください」
「よし。だが、どうせおれは地獄行きだ。だから、死んでも地獄へ行かなくてもすむ様にしてくれないか?」
「えっ? それはちゃっと・・・」
「いやなのかい? いやなら助けてあげないよ」
「ひぇー! 分かりました。死んでも地獄へ行かなくてもすむようにします」
「口約束では駄目だ。ちゃんと契約書を書いてもらうよ」
こうしてジャックは悪魔を助ける代りに、死んでも地獄へ行かなくてすむ契約書を手に入れたのでした。
さて、それから何十年か過ぎて、とうとうジャックに寿命が来ました。
死んだジャックに地獄からの使いが来ましたが、ジャックが悪魔との契約書を見せると地獄からの使いはあきらめて帰っていきました。
「よしよし、これで地獄行きはまぬがれた。
おれが行くのは天国さ」
ジャックは天国へ行くと中に入ろうとしましたが、天国の門番がジャックを中に入れてくれません。
「お前は多くの人をだました悪人だ。天国へ入れる事は出来ない」
「そっ、そんなー」
こうしてジャックは、カブをくりぬいた中に石炭を入れた明かりを持って、地獄と天国との道を今でも行ったり来たりしているそうです。
このジャックの持っているカブの明かりが、ジャックのちょうちんという意味の「ジャック・オー・ランタン」と呼ばれ、今ではハロウィンの重要なアイテムとなっています。
また、アメリカではカブよりカボチャが一般的で、ちょうどハロウィンの時期にカボチャがたくさん取れるので、今ではカブではなくカボチャが一般的になりました。
おしまい
前編はこちら
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