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第196話

ライオンの口のにおい

ライオンの口のにおい
ミャンマーの昔話 → ミャンマーの情報

 むかしむかし、わがままなライオンの王さまが、クマとサルとウサギを自分の国の大臣にして、いばって暮らしていました。
 ある日の事、ライオンは、この大臣たちにあきてしまい、殺して食べてしまおうと思いました。
 でも、悪い事をしたわけでもないので、理由も無く殺す事は出来ません。
 そこでライオンは悪知恵をしぼると、大臣たちを呼んでこう言いました。
「お前たちが本当に大臣にふさわしいかどうか、これから試験をする」
 ライオンは、あんぐりと大きな口を開けて、
「わしの口は、どういうにおいがするかね?」
と、たずねました。
 ライオンはいつも肉ばかり食べているので、とても口がくさいのです。
 正直者のクマは、こう答えました。
「王さまのお口は、嫌なにおいがします」
「なに、わしを馬鹿にしたな! もう生かしてはおけない!」
 ライオンは怒って、クマを殺してしまいました。
 次にライオンはサルに、同じ事を聞きました。
 サルはクマの様に殺されてはたいへんと思って、こう答えました。
「王さまのお口は、香水の様な良いにおいでございます」
 するとライオンは、
「何だと、この大うそつきめ! お前の様な大うそつきは、大臣にしてはおけない!」
と、サルを殺してしまいました。
 ライオンは次に、ウサギにも同じ事をたずねました。
 すると頭の良いウサギは、こう答えました。
「王さま、大変残念な事ですが、わたしは今、かぜをひいておりまして、すっかり鼻が効かないのでございます。家に帰ってゆっくり休み、かぜを治してから、お答えしようと思うのですが」
 これでは、ライオンはウサギを殺せません。
 ウサギは家に帰って、二度とライオンの王さまの前には現れませんでした。

おしまい

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