福娘童話集 > きょうの日本民話 福娘童話集 きょうの日本民話 童話・昔話・おとぎ話の福娘童話集
     3月15日の豆知識

366日への旅
きょうの記念日
靴の記念日
きょうの誕生花
さんたんか
きょうの誕生日・出来事
1962年 朝比奈マリア (歌手)
  3月15日の童話・昔話

福娘童話集
きょうの日本昔話
おむすびコロリン
きょうの世界昔話
アザラシのお母さん
きょうの日本民話
うごく城
きょうのイソップ童話
オオカミと子ヒツジ
きょうの江戸小話
おいはぎ
広告
 


福娘童話集 > きょうの日本民話 > 3月の日本民話 > うごく城

3月15日の日本民話

うごく城

うごく城
山口県の民話山口県情報

 むかしむかし、ある大名に、美しい姫がおりました。
 姫も年頃になり、毎晩たずねてくるりっぱな若侍(わかざむらい)に恋するようになりましたが、若侍の家も名前もわかりませんでした。
 ある日、姫がその事をうばに打ち明けると、
「その方の着物のすそに、長い糸を結んだ針をつけてごらんなさい」
と、教えてくれました。
 姫はうばの言うとおりにして、その糸をたどっていくと、中の島の池の中まで続いていました。
 姫は若侍が妖怪(ようかい)だと思って悲しみましたが、その夜、大名(だいみょう)の夢枕(ゆめまくら)にその若侍が現れて、
「わたしは池の主の大ガメです。姫に心をひかれて、毎夜かよっておりましたが、正体を見破られてはどうすることもできません。おわびのしるしに、中の島に城をおきづきください。きっと、難攻不落(なんこうふらく)の城となりましょう」
 大名が言われたとおりに城をつくると、敵が攻めてきても島ごと動いてしまうので、敵はどうすることもできませんでした。
 それもそのはずで、その城をささえていたのは、あの大ガメだったからです。
 しかしある年、城の中に井戸を作ることになりました。
 水が出てくるあたりまで掘り下げると、井戸からは水のかわりにおびただしい血が七日七晩ふきだし、とうとう城は動かなくなってしまったという事です。

おしまい

前のページへ戻る


きょうの日本民話
ミニカレンダー
<<  3月  >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
福娘のサイト
366日への旅
毎日の記念日・誕生花 ・有名人の誕生日と性格判断
福娘童話集
世界と日本の童話と昔話
女の子応援サイト -さくら-
誕生日占い、お仕事紹介、おまじない、など
子どもの病気相談所
病気検索と対応方法、症状から検索するWEB問診
世界60秒巡り
国旗国歌や世界遺産など、世界の国々の豆知識