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福娘童話集 > きょうの百物語 > その他の百物語 >タンタン竹女 長崎県のこわい民話

第 42話

タンタン竹女

タンタン竹女
長崎県の民話長崎県情報

 むかしむかし、長崎県の中島川の上流の谷間から、夕方になると毎日の様に、美しい笛の音色が流れてきました。
「さすがはお竹さんの笛じゃ」
「まったく、いつ聞いてもよい音じゃ」
 お竹さんとは、西山村の村役人の松見半太夫(まつみはんだゆう)の一人娘です。
 ある夏の夕暮れ、お竹さんが笛を吹きながら山道を歩いて行くと、一人の美しい若者が、林の中からお竹さんの笛の音をじっと聞いていたのです。
(なんて、すばらしい殿方かしら)
 それからというものお竹さんは、この美しい若者に想いを寄せて、毎夜、笛を吹いて歩き、二人はいつしか、恋仲になったのです。
 しかしある日の事、夜に笛を吹きに行ったお竹さんが、帰ってこなかったのです。
 心配した父親の半太夫は、村人たちと共に何日も山中を捜し歩きました。
 そして頂上近くの竜頭岩(りゅうとうがん)の上に、二人がしっかりと抱き合っている姿を見つけたのです。
 そこで一緒に来ていた修験者(しゅげんしゃ)の一人が呪文を唱えると、若者は一匹の大蛇となって森の中に消えました。
 こうしてお竹さんは助けられたのですが、大蛇になった若者に会えない悲しみから病気になり、そのまま死んでしまったのです。
 さて、その時から二人がいた竜頭岩を叩くと、
♪タンタン、タケジョ
♪タンタン、タケジョ
と、鳴るようになったのです。
 それで土地の人は今でも、竜頭岩の事を『タンタン、タケジョ』と、呼んでいるそうです。

おしまい

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