お話しきかせてね 世界昔話の朗読 福娘童話集
福娘童話集の朗読
お話し きかせてね

声優、アナウンサーが、
福娘童話集を朗読
広 告
 



福娘童話集
> お話し きかせてね > きょうの世界昔話

キツネとガチョウ
イラスト 「荒駒るみ」  運営サイト Rumiの作品置き場 eRu★Art<

キツネとガチョウ
グリム童話 → グリム童話の詳細

♪音声配信
まちゃりんの読んだり〜の♪

おりがみをつくろう ( おりがみくらぶ より)
あひるのかおキツネ ガチョウ(ぺりかん)の折り紙トリ(ぺりかん)

 むかしむかし、あるキツネが草原ヘやって来ました。

キツネとガチョウ

 草原には、

キツネとガチョウ

 よく太ったガチョウのむれが座っていました。
 するとキツネは、笑いながら言いました。

キツネとガチョウ

「これはついているぞ。
 これだけいれば、当分食べ物に困ることはない」
 キツネに気づいたガチョウのむれは、

キツネとガチョウ

 あわれっぽく命ごいをはじめました。

キツネとガチョウ

 でもキツネは、少しも聞き入れようとはしません。

キツネとガチョウ

「命ごいをしてもむださ。
 お前たちは、みんな死ぬ事に決まってるんだ」
 すると一羽のガチョウが、勇気を出して言いました。

キツネとガチョウ

「わたしたちあわれな鳥どもが、この若い元気いっぱいの命をどうしても捨てなければならないのでしたら、どうかその前に、わたしたちがおいのりをする事をお許しください。
 みんなが罪のあるままで、死にませんように。

キツネとガチョウ

 それさえすみましたら、わたしたちはあなたの前に一列にならびましょう」
「よかろう」
と、キツネは言いました。

キツネとガチョウ

「それは、もっともな事だ。
 さあ、いのるがいい。
 ぼくはその間、待ってやろう」
 まず最初の一羽が、ひどく長いいのりを始めました。

キツネとガチョウ

 ガア、ガア、ガア、ガア・・・。

 最初の一羽がなかなか終わらないので、二番目は待ち切れずに、

キツネとガチョウ

 ガア、ガア、ガア、ガア・・・。
と、始めました。
 それから三番目、四番目と、

キツネとガチョウ

 それにならいました。
 こうしてしまいには、みんなが一緒になって、

キツネとガチョウ

 ガア、ガア、ガア、ガア・・・。
と、鳴きました。

 そして今でも、

キツネとガチョウ

 ガア、ガア、ガア、ガア・・・。
と、鳴いているのです。

おしまい

前のページー戻る

お話しの移動


・ 福娘童話集
・ お話しきかせてね


・  1話  〜  10話
・ 11話  〜  20話
・ 21話  〜  30話
・ 31話  〜  40話
・ 41話  〜  50話
・ 51話  〜  60話
・ 61話  〜  70話
・ 71話  〜  80話
・ 81話  〜  90話
・ 91話  〜 100話
101話  〜 110話
111話  〜


福娘の姉妹サイト

http://hukumusume.com

366日への旅
毎日の記念日・誕生花 ・有名人の誕生日と性格判断
世界60秒巡り
国旗国歌や世界遺産など、世界の国々の豆知識
子どもの病気相談所
病気検索と対応方法、症状から検索するWEB問診