お話しきかせてね 世界昔話の朗読 福娘童話集
福娘童話集の朗読
お話し きかせてね

声優、アナウンサーが、
福娘童話集を朗読
広 告
 


福娘童話集
> お話し きかせてね > きょうの世界昔話

天の猟師オリオン

天の猟師オリオン
ギリシアの昔話 → ギリシアの国情報

♪音声配信
まちゃりんの読んだり〜の♪

 むかしむかし、ギリシアの海の神さまポセイドンの子のオリオンは、月の美しいある夜、散歩に出かけました。
 オリオンは、ふと足をとめました。
 どこからか楽しそうな音楽と、それにまじって女の人たちの笑い声が聞こえてくるのです。
 オリオンは草のしげみをかきわけて、その声の方へそっと進みました。
 草のしげみのむこうには、森の中の広場がありました。
 そこでは、美しい七人姉妹がおどっています。
 長い髪を月の光にかがやかせ、ほほはバラ色です。
 あまりの美しさに、オリオンはしばらくウットリとながめていましたが、しばらくすると、娘たちを少しからかってやろうと思いました。
 そして、
「ウォーッ!」
と、化物のような声を出し、持っていた太いぼうをふりあげながら、七人姉妹の方へ飛び出して行ったのです。
「きゃあ、こわい!」
 七人姉妹はたちまち青くなり、急いでほら穴へ逃げ込みました。
「助けて! 助けてください!」
 そのほら穴は、月と狩りの女神アルテミスのいる場所でした。
 アルテミスは、銀色の服のすそを広げて、七人姉妹をかくしました。
 七人姉妹は、妖精だったのです。
 そうとは知らないオリオンは、まだふざけて、
「ウォー! ウォー!」
と、ほえながら、ほら穴へはいって行きました。
 すると、
「とまれ!」
 アルテミスが、どなりました。
 その声に、オリオンはドキッとしました。
 強い魔法を持つ、アルテミスだとわかったからです。
 アルテミスを怒らせたら、自分はどんな魔法をかけられるかわかりません。
 オリオンは一歩うしろへさがり、もう一歩さがると、ゆっくりふりむきました。
 そしてそのまま、ほら穴を飛びだし逃げて行きました。
 アルテミスはクスクス笑って、銀色のすその下にかくした七人姉妹に言いました。
「もう怖いことはありません。さあ出ていらっしゃい」
 アルテミスは、銀色のすそを広げました。
 すると、どうでしょう。
 七羽のまっ白いハトたちが、飛びたって行ったのです。
 その美しいハトたちは、月あかりの森へ飛んで行きました。
 この様子を、ゼウスが見ていました。
 そして美しい七羽の白いハトを、いつまでも空にかざりたいと考えて、ハトたちを魔法で星にかえました。
 この星たちが、おうし座の中でキラキラとかがやくスバル座だということです。

おしまい

前のページー戻る

お話しの移動


・ 福娘童話集
・ お話しきかせてね


・  1話  〜  10話
・ 11話  〜  20話
・ 21話  〜  30話
・ 31話  〜  40話
・ 41話  〜  50話
・ 51話  〜  60話
・ 61話  〜  70話
・ 71話  〜  80話
・ 81話  〜  90話
・ 91話  〜 100話
101話  〜 110話
111話  〜


福娘の姉妹サイト

http://hukumusume.com

366日への旅
毎日の記念日・誕生花 ・有名人の誕生日と性格判断
世界60秒巡り
国旗国歌や世界遺産など、世界の国々の豆知識
子どもの病気相談所
病気検索と対応方法、症状から検索するWEB問診