福娘童話集 > お話し きかせてね > きょうのイソップ童話 
         
          
         
かじ屋とイヌ 
      
      
        かじ屋が、イヌをかっていました。 
   かじ屋がせっせとはたらいているあいだ、イヌはねむっていました。 
   でも、かじ屋が食事をはじめると、イヌは主人のそばにきてすわるのでした。 
   かじ屋はイヌに、骨を投げてやりながら、 
  「しょうがないねぼすけイヌだなあ。わたしが腕をうごかして鉄をたたいているときは、ねむっているくせに、わたしが口をうごかすと、たちまち目をさますのだから」 
   
   ほかの人のはたらきにたよってくらしている、ねぼすけのなまけ者は、このイヌと同じです。 
      おしまい 
          
         
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