福娘童話集 > お話し きかせてね > きょうのイソップ童話 
         
          
       
      猟師とライオン 
      
      
        弓の上手な猟師が、山に狩りにいきました。 
 動物たちは、みんな逃げました。 
 でもライオンだけが、猟師に立ち向かってきました。 
 猟師は一本の矢を放って、ライオンにけがをさせていいました。 
「見ろ、いまのはおれのけらいだぞ。こんどは、おれがいくからな」 
 傷ついたライオンは、逃げ出しました。 
 キツネがそれを見て、 
「こわがることはありませんよ。逃げなくてもだいじょうぶです」 
と、いいますと、ライオンは、 
「そういわれても、聞くわけにはいかないよ。けらいでさえこんなに痛いのだから、本人がきたらどうすればいいんだ」 
 
 大丈夫だといわれても、少しでも危険だと感じたら、全力で逃げることがかしこい選択です。 
      おしまい 
          
         
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