福娘童話集 > お話し きかせてね > きょうのイソップ童話 
         
          
       
      バッタをとるこどもとサソリ
     
      
      
        一人の子どもが、城の近くでバッタをとっていました。 
         たくさんつかまえたところで、一匹のサソリを見つけました。 
         子どもはこれもバッタだと思ったので、手のひらを丸くして、サソリの上からかぶせてとろうとしました。 
         するとサソリは、毒針のあるしっぽをぐいと持ち上げて、子どもにいいました。 
        「やれるならやってみろ。いっぺんで、いままでにとったバッタもなにもかも、全部がふいになっちまうからな」 
   
         このお話しは、よい人と悪い人とを、同じように扱ってはいけないとおしえています。 
         よい人なら怒らないような事でも、それを悪い人にすると、ひどくおこり出す事があるのです。 
      おしまい 
          
         
  |