福娘童話集 > お話し きかせてね > きょうのイソップ童話 
       
        
       
カラスとキツネ 
      
       
      
       
      
      
        お腹の空いたカラスが、イチジクの木に止まりました。 
 実を食べようとしましたが、よく見るとまだ青いので、カラスはイチジクが熟すまで待つ事にしました。 
 じっと待っているカラスを見たキツネが、 
「きみは、どうしてそこにいつまでも止まっているの?」 
と、聞きました。 
 カラスが訳を話すと、 
「だめだめ。 
 待てば良い事があると思って。 
 待つ事は夢を与えるけど、エサは与えてくれないよ。 
 ちょっと別の所へ行けば、熟した実の木があるのに」 
 
 このお話しは、行動力のない、じゃまくさがり屋の人をたとえています。 
      おしまい           
         
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