福娘童話集 > お話し きかせてね > きょうのイソップ童話 
         
          
       
      太陽とカエル 
      
      
        ある夏の日に、太陽が結婚式をあげたいというので、動物たちがお祝いをしていました。 
 カエルたちまでが、 
「めでたい、めでたい」 
と、うかれていました。 
 そのとき、一匹のカエルがなかまにむかってさけびました。 
「みんな、いったいなにを考えているんだ。なにがめでたいんだ。太陽がひとりだけでも沼という沼が干あがってしまうのに、太陽がお嫁さんをもらって、子どもがうまれてみろ、どんなことになるかわからないのか」 
 
 よく考えてみれば、自分にはよくない事なのに、みんなが賛成するから自分も賛成するような人に、このお話しを聞かせてあげましょう。 
      おしまい 
          
         
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