福娘童話集 > お話し きかせてね > きょうのイソップ童話 
         
          
       
      カラスとヘビ 
      
      
        エサがなくてこまっていたカラスが、日なたにねむっているヘビを見つけました。 
 しめたとばかり、カラスはヘビに飛びついてさらっていきました。 
 ところがヘビはカラスにまきついて、カラスにガブリとかみました。 
 死にぎわに、カラスはいいました。 
「まったく運の悪いことだ。自分を殺すようなごちそうを見つけたとは」 
 
 欲しいものが見つかったとき、人間はあせってそれに手を出しますが、それが本当に必要なのか、本当にそれでよいのか、よく考えてから行動しましょう。 
      おしまい 
          
         
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