福娘童話集 > お話し きかせてね > きょうのイソップ童話 
         
          
        イラスト myi   ブログ sorairoiro 
         
自分の影にとくいになったオオカミとライオン  
      
      
        太陽が西に傾いたある夕方、荒れ野を一匹のオオカミがさまよっていました。 
        地面にその影が、長く長くうつっています。 
         それを見てオオカミは、 
        「こんなに大きな体をしたおれが、ライオンを怖がるなんて。このとおり、身長が30メートルもあるんだから、おれだって、簡単に百獣の王になれるさ」 
        
        オオカミがすっかりいい気になっているところへ、大きなライオンが飛びかかってきて、ガブリと噛みつきました。 
        
        オオカミは考えを変えて叫びました。 
        「うぬぼれが身を滅ぼすとは、この事だ」 
   
         このオオカミの様に、自分の力を過信する事は非常に危険です。 
      おしまい           
         
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