福娘童話集 > お話し きかせてね > きょうのイソップ童話 
         
          
         
        近所に住む2匹のカエル 
      
       
      
      
       近所に住む、2匹のカエルがいました。 
 1匹は街道をはずれた深い大きな池を、もう1匹は街道ぞいの水たまりを住みかにしていました。 
 池のカエルは、水たまりのカエルにたびたび言いました。 
        
       「ねえ、きみ。こっちの方が住み心地が良いし安全だから、こっちへ引っ越さないか?」 
    しかし、水たまりのカエルは、ちっともその気になりません。 
        「住みなれたところを離れるなんて、ぼくには出来ないよ」 
        と、言うのです。 
    こうやっているうちに水たまりのカエルは、ある日、 
        
       通りかかった車にひかれて死んでしまいました。 
           
    人間も同じ事です。 
    自分の仕事がつまらないと思いながら、新しいところへ行く勇気のない人は、結局損をするのです。 
      おしまい 
          
         
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