福娘童話集 > お話し きかせてね > きょうのイソップ童話 
         
          
        イラスト myi   ブログ sorairoiro 
         
キツネとイヌ 
      
      
       キツネがヒツジの群れにまぎれ込んで、一匹の、まだ乳を飲んでいる子ヒツジを捕まえて食べようとしていました。 
 そこへヒツジの番をしていたイヌがやってきて、キツネに怒鳴りました。 
        
       「何をしているんだ! その開いた口は、子ヒツジを食べるつもりか!」 
        「い、いやだな。わたしは可愛がっているんですよ。キツネの可愛がり方で、この子ヒツジと遊んでいたんですよ」 
        「・・・そうか。では、今度はこのおれがお前を可愛がってやろう。イヌの可愛がり方で」 
        
        イヌがキツネにキバをむくと、キツネはあわてて逃げていきました。 
           
         このお話しは、ペテン師やへまな泥棒に向く話しです。 
      おしまい           
         
  |