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ネズミにかまれた牡(おす)ウシが、腹(はら)を立てて、ネズミを捕(つか)まえようとしました。
しかしネズミは、牡(おす)ウシのこうげきをうまくかわして、自分(じぶん)の穴(あな)へ、逃げ込(にげこ)みました。
牡(おす)ウシは、じまんの角(つの)で穴(あな)をほり返(かえ)そうとしましたが、ネズミの穴(あな)は、思(おも)ったよりも深(ふか)く、ネズミを引(ひ)きずり出す前(まえ)に疲(つか)れてしまい、穴(あな)の前(まえ)にしゃがみ込(こ)んで、グーグーと、寝(ね)てしまいました。
それを知(し)ったネズミは、そっと穴(あな)から出てくると、牡(おす)ウシにしのびより、そしてもう一度(いちど)かみついて、すばやく穴(あな)の中へ逃げ込(にげこ)みました。
牡(おす)ウシはビックリして、はね起(お)きましたが、どうしてよいやら分(わ)からずに、モーモーと、なくばかりです。
おしまい
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